パナソニックの#はたらくってなんだろう インターンシップ経験者が語る「インターンシップで出会った、研究とはまた違う“面白さ”」

笑顔で並ぶ梅野碩人さんと伊藤隆太さんと尾崎凛々子さん

創業以来、変わることのない使命である「物と心が共に豊かな理想の社会の実現」を目指すために、変化する世界の中でお客さま一人ひとりの幸せを生みだす「チカラ」であり続けたい。そのため、2022年4月に事業会社制へと移行し、新たなパナソニックグループとしてスタートしました。
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大学での研究を活かし、実際の業務を体感するOJT インターンシップ。「現場の臨場感が見えてきた」

2022年05月

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プロフィール

  • インターンシップ人事担当:尾崎凛々子(おざき・りりこ)

    パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
    同志社大学 理工学部 環境システム学科卒業
    2019年入社。入社して約2年間は、技術者として家電の設計開発を担当。その後、人事へ異動し、新卒採用・インターンシップ企画を担当。

    尾崎凛々子さんのプロフィール写真
  • インターンシップ経験者:梅野碩人(うめの・ひろひと)

    パナソニック エナジー株式会社
    東京大学大学院 工学系研究科卒業
    2021年入社。学生時代は、興味を持っていた電池への興味が尽きず、リチウムイオン電池の次世代材料を研究。入社後はどこにも勝てるような次世代車載リチウムイオン電池の設計・開発研究に携わっている。インターンシップでのテーマは「リチウムイオン電池の正極圧膜化検討」。

    梅野碩人さんのプロフィール写真
  • インターンシップ経験者:伊藤隆太(いとう・りゅうた)

    パナソニック インダストリー株式会社
    名古屋工業大学大学院 経営システム工学科卒業
    2019年入社。学生時代は、数学とITへの興味から、意思決定にかかわる科学的なアプローチに対する研究に取り組む。入社後は、製造系システムの開発・導入やデータの見える化、データ起点での現場改善まで、幅広く製造DX活動に携わっている。インターンシップでは、「工場DXのための改善活動」のプログラムを経験。

    伊藤隆太さんのプロフィール写真

目次

  1. 学生時代の研究を業務に活かす、実践的なインターンシップを探していた
  2. 大学の研究では経験できない、働く現場ならではの臨場感
  3. それぞれのスキルが融合し、技術の「面白い」を拡張する

学生時代の研究を業務に活かす、実践的なインターンシップを探していた

話す伊藤隆太さん

伊藤隆太さんのプロフィール写真
伊藤

僕は大学で、工場の生産量と利益に関するシミュレーションを研究していました。でも、この研究が実際の会社で活かせる内容なのかはわからない。だから、研究と同じ「システムで産業に貢献できる仕事」という軸で、実際の業務にチャレンジできるインターンシップを探していたんです。そうしたら、パナソニックグループのインターンシップで自分の興味にぴったりの「工場DXのための改善活動」というテーマを見つけ、すぐにエントリーしました。

梅野碩人さんのプロフィール写真
梅野

僕も同じ理由で、大学で電池の研究をしていたから「リチウムイオン電池の正極厚膜化の検討」というテーマを選びました。電池は、企業活動によって消費者の手に渡るもの。でも大学では量産化プロセスなどは見えてこないから、リアルな事業の現場に興味があったんですよね。

伊藤隆太さんのプロフィール写真
伊藤

それから、会社説明会でパナソニックグループの技術者の方が明るくて、楽しそうだったのも印象に残っていました。仕事内容も大事だけど、一緒に働く人の雰囲気は、現場に行ってみないとわからないですもんね。

尾崎凛々子さんのプロフィール写真
尾崎

そうやってパナソニックグループに興味を持ってくれたこと、とってもうれしいです。おふたりが受けてくれたのは、実際の職場でテーマ別の仕事に1~2週間取り組む「OJT インターンシップ」のインターンシップですね。幅広い事業をもつパナソニックグループだからこそ、自分の興味に合った事業やテーマが見つかるとして、とくに技術職を志す理系の学生に人気です。企業としては機械や電気のイメージが強いかもしれませんが、ソフト系や生物系、化学系などのテーマも充実しています。

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伊藤

僕は2月開催のインターンシップに参加したのですが、実は大学の研究発表会と期間がかぶってしまって......でも、正直に相談したら時期を調整していただけて、その対応にとても感動しました。

話す尾崎凛々子さん

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尾崎

職場に実際に入ってもらうプログラムなので、受け入れる現場の都合がつけばそういう調整もできてしまうんですよね。そのほかにも、数日間のグループワークで会社の全体像をつかむ「BUSINESS WORKSHOP」、デザインなどのクリエイティブ業務を体感できる「CREATIVE WORKSHOP」といったインターンシップを用意しています。

大学の研究では経験できない、働く現場ならではの臨場感

伊藤隆太さんのプロフィール写真
伊藤

僕がお世話になった部署では、工場の受注から出荷までの工程を分析し、改善案を提案するテーマを任せてもらいました。システム開発の一歩手前、現状分析の部分です。各工程の担当者にヒアリングをすると、現場では思った以上にアナログの作業が残っていて、DXの可能性と同時に難しさを感じましたね。

それに、大学で手がけていたシミュレーションは、いってしまえば机上で完結するもの。同じ分野の仕事だし、会社でもデスクワークがほとんどかと思いきや、インターンシップ中はほぼ座ることなんかなくて......事件は現場で起きているんだと(笑)。やっぱり、リアルな現場を見ないとわからないことはたくさんあると感じました。

話す梅野碩人さん

梅野碩人さんのプロフィール写真
梅野

本当にそうですよね。僕も大学で取り組んでいたのは材料研究だから、最終的なユーザーの使いやすさや価格なんてみじんも考えずに、値段の高い材料ばかり使っていたんです(笑)。だけど、お客さまに商品を届けるためには、工程や材料を最適化してコストを下げるのは当たり前のこと。どんな工夫や視点が必要なのか、企業努力のさわりを学びました。高い材料できれいな反応機構を解析するのも面白いけど、電池という商品の目的はお客さまの役に立つことだから......企業で働くことはすごくやりがいを感じました。

伊藤隆太さんのプロフィール写真
伊藤

アカデミックな研究も楽しいけど、現場に出ることもすごく楽しいですよね。現場で仕事をしていたら「ありがとう」を言ってもらえたりする。インターンシップでも、分析内容に基づいて自分なりの改善案を出したら、工場から感謝の言葉をもらえたんです。自分が貢献した成果が見えるのって、うれしいですね。

尾崎凛々子さんのプロフィール写真
尾崎

会社での仕事は、常にお客さまの存在を感じながら進めていくことになりますからね。費用や時間という制約はあるし、シビアに結果を求められる場面もあるけれど、だからこそ感じられるモノづくりの面白さもあるのではないでしょうか。

梅野碩人さんのプロフィール写真
梅野

もうひとつ印象的だったのは、技術者の方々がみなさんすごく楽しそうだったことです。メーカーの技術者って黙々と働いていておとなしい......みたいなイメージを勝手に持っていたんですが、みなさんすごく明るくて、いい意味で裏切られました(笑)。実験中も他愛ない雑談が飛びかっていて、「終わったら飲みに行こうよ!」なんて声をかけてくれる先輩もいたし。

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伊藤

「パナソニックは雰囲気がいい」という噂を聞いていたけど、期待以上に雰囲気の良さを感じましたね。

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梅野

わかります! インターンシップ中に検証したデータが、なぜか理論値の2倍になったことがあったんですね。それを先輩社員に提出したら「こりゃあかんなあ、この数字じゃノーベル賞や」って言われて(笑)。「本当にノーベル賞かもしれんから、もう一回チェックしてくれる?」と指示され、やり直してみたらただの計算間違いでした。ミスを怒らず、明るくフィードバックしてくれたのがとても印象的でしたね。

話す伊藤隆太さん

それぞれのスキルが融合し、技術の「面白い」を拡張する

伊藤隆太さんのプロフィール写真
伊藤

それから、社員の方々のスキルの幅広さにも感動しました。システム系の部署といえば、多くは仕様をつくる人、システムを開発する人、現場を改善する人、というように担当が分けられているはず。なのに、僕がインターンシップで参加したチームには、どれも対応できるマルチプレイヤーが多かったんですよね。全体像をつかめているからこそ、広い視野で仕事への取り組み方を考えているのが、とてもかっこよかったです。

梅野碩人さんのプロフィール写真
梅野

電池の研究チームだからといって、全員が電池の研究室から来ているわけでもないんですよね。大学では全然違う分野を研究していた人や、入社していきなり電池に転向した人なんかもいて......それなのに、全員のバックグラウンドが活きている。たとえば、電池の解析には化学的な手法を使うことが多いけれど、物理をやってきた人からまったく違う測定手法の提案がさらっと出てくるし、それを試してみる前向きな空気があるんです。たくさんのスキルが融合して、思いもしない「かけ算」が生まれている瞬間をいくつも目撃しました。

尾崎凛々子さんのプロフィール写真
尾崎

おふたりとも、入社されてからはどんな仕事をしているんですか?

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伊藤

入社2年目で、まさにインターンシップをしていた部署に戻る機会をもらったんです。学生のときには現状分析から業務改善までしかできませんでしたが、異動後はシステム開発から導入、現場の改善まで、DXの一連を経験させてもらいました。実際働きはじめてみると、インターンシップで知ったことはほんの一部にすぎなかったし、難しいこともたくさん出てきたけれど、その分、面白みもやりがいも増しましたね。

あと、入社して初めて知ったのは、技術者同士の交流が多いこと。パナソニックグループは事業会社制でそれぞれの会社が縦に分割されていますが、その垣根を越えた「ソフトウェアチーム」というTeamsグループがあって、情報交換が頻繁になされています。困ったときに頼れると思うと心強いですね。

対談する梅野碩人さんと伊藤隆太さん

梅野碩人さんのプロフィール写真
梅野

僕は、次世代高エネルギー密度車載電池の設計開発をしています。どんな材料と化学を組み合わせたら、目標を上回る性能を出せるのか、試行錯誤する日々です。世界中で誰も知らない正解を探していくのは難しいけれど、研究として単純に面白い。しかも、出来上がった電池は実際の電気自動車に搭載されて、お客さまの元に届きます。ゴールが明確になったから、やりがいはぐっと大きくなりましたね。おかげで、働くことを通じて「技術の面白さ」を拡張できている気がする。アカデミックな研究から一歩踏み出して、自分の「面白い」を拡張するために、まずはインターンシップを試してみてもいいと思います。

伊藤隆太さんのプロフィール写真
伊藤

とくに「OJT インターンシップ」では、決められた期間でアウトプットを出す経験ができるから、技術的なチャレンジとしても楽しいんですよね。パナソニックグループには技術系のインターンシッププログラムが豊富にあるので、学生にはご自身が関心のある分野にぜひエントリーしてほしいと思います。

話す尾崎凛々子さん

尾崎凛々子さんのプロフィール写真
尾崎

ご自分のスキルが事業でどう活かせるか体感してみたい方は、ぜひ身構えずにお越しくださいね!

*記事の内容は取材当時のものです。

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