パナソニックの#はたらくってなんだろう グローバルに活躍する経理。経営者の右腕として海外へ。

上妻さん、田村さん、筒井さんの写真

パナソニックグループの経理は「経営の羅針盤」。経営者や事業責任者の意思決定に深く関わる立場を担っており、グローバルに活躍しています。現在パナソニックグループでは、日本国内採用の経理社員のうち約160名が海外約30ヵ国で勤務しています。今回はフィリピン、中国、アメリカでの海外赴任を経験している経理社員3名に、海外赴任を通じてどのような経験と成長を得られたのかを聞きました。

2022年12月

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プロフィール

  • 上妻 厚

    パナソニック株式会社
    モントレー国際大学 国際政策学部卒業

    2005年入社。関西学院大学を卒業後にモントレー国際大学大学院へ進学する。2009年、パナソニックAVCネットワークスチェコへ出向。海外法人の経理マネージャーとして決算、事業計画などの管理業務を総括。2021 年10 月よりパナソニック マニュファクチャリング フィリピンコーポレーションへ出向。現在CFO(最高財務責任者)として、フィリピンで経理・人事・総務・法務・IT 部門を担当。

    上妻 厚さんのプロフィール写真
  • 田村 真二郎

    パナソニック エナジー株式会社
    同志社大学 法学部政治学科卒業

    2016年入社。大学時代は地元広島から上阪し、同志社大学で政治学を学ぶ。前職で中国への赴任と経営管理部門長を経験。入社後は、モビリティエナジー事業部の経理を1年半担当、2018年から中国のパナソニックエナジー無錫有限会社に赴任し経理責任者を務める。2021年8月に帰国、以降はモビリティエナジー経理部の国内経理課長、主計課長を担当。

    田村 真二郎さんのプロフィール写真
  • 筒井 彩夏

    パナソニック コネクト株式会社
    関西学院大学 国際学部卒業

    2016年入社。幼少期に10年ほどアメリカに住み、その後カナダ留学を経験。入社後は子会社の決算、国内外関係子会社の経営助成、経理業務に関わるチャットボット全社導入プロジェクトなどを担当。その後アビオニクス事業部にて関係子会社を含めた連結決算を担当。2022年、Panasonic Avionics Corporationに赴任。現在はアメリカで複数部門の固定費管理をメインに担当。

    筒井 彩夏さんのプロフィール写真

目次

  1. グローバルで「経営経理」に携わる魅力
  2. 課題解決力や圧倒的な当事者意識を育む海外での経理経験
  3. 経理の基本は人と向き合うこと。ハブとして人や会社を結びつけていく仕事
  4. 自らのキャリアに強みを授ける「グローバル×経理」の強さ

グローバルで「経営経理」に携わる魅力

筒井 彩夏さんのプロフィール写真
筒井

幼少期と学生時代の海外経験から、グローバルに活躍できる会社を求めてパナソニックグループに入社しました。はじめはお客さまと直接関われる営業を希望していましたが、選考過程で「パナソニックグループの経理は海外に行くチャンスが多い」と耳にしたのが経理を選んだきっかけです。

上妻 厚さんのプロフィール写真
上妻

私も、筒井さんと同じく「世界各地で事業を展開する日本発のグローバル企業であること」「海外勤務のチャンスに恵まれていること」が入社の決め手でした。また、学生時代は公共機関で働くことを志していた私にとって、公明正大の精神や企業理念は非常に共感できるものでした。

田村 真二郎さんのプロフィール写真
田村

私はキャリア入社ですが、前職で中国にて仕事を経験した後、より海外での経験を広げたいと思ったことが転職のきっかけです。さまざまな企業を見る中で、パナソニックグループの経理は一般的なスタッフ系の職種のひとつにとどまらず、「経営経理」を重視していることに惹かれました。

上妻 厚さんのプロフィール写真
上妻

経理が経営者の右腕として位置付けられていることは、パナソニックグループの独自性のひとつですよね。日本企業としては珍しく、創業時から「経営経理」を提言していた会社でもあり、他社と比較しても経理が活躍できる幅は広いと思います。

田村 真二郎さんのプロフィール写真
田村

そうですね。ちなみに筒井さんはアメリカに行かれて間もないですが、赴任の声がかかったときはどのような状況でしたか。

筒井 彩夏さんのプロフィール写真
筒井

入社時から海外に行きたいと周囲に伝えていたものの、いざチャンスが巡ってきたとき、自身のライフステージとの折り合いなど不安が大きくありました。ただ、海外赴任経験者の体験談を聞ける海外経理ゼミへの参加や上司への相談を通じて、その不安は少しずつ払拭されていきました。海外経験は自分自身のキャリアにおける「武器」を身につけられると確信できたことが、自身の挑戦を支えてくれたと思います。

上妻 厚さんのプロフィール写真
上妻

分かります。日本で経理業務改革というプロジェクトを進めた同僚と離れ、2度目の海外赴任の際は、私も少なからず葛藤がありました。それでもやはり、責任者として海外で働きたい、まだ見たことがない世界を見てみたいという思いが勝り、後ろ髪を引かれるほど苦楽を共にできた同僚に感謝しつつ、赴任を決意しました。

同僚と話す筒井さん

課題解決力や圧倒的な当事者意識を育む海外での経理経験

筒井 彩夏さんのプロフィール写真
筒井

上妻さんはチェコでの海外赴任を経て、現在はフィリピンにいらっしゃいますね。

上妻 厚さんのプロフィール写真
上妻

はい、製販一体の現地法人で経理・人事・総務・法務・IT部門を担当しています。求められる経理の姿は国によって大きく変わるものではありませんが、以前に比べてより守備範囲が広がり、関わるステークホルダーも多くなりました。多様なバックグラウンドを持つ人々とコミュニケーションを取りつつ、経理実務見届け、資産管理、財務・税務対応など、多岐にわたる業務に携わっています。

海外では一法人の経理関連業務を全て網羅し、責任を負う機会を得られます。業務の細分化が進んでいる日本と比べてステークホルダーとの距離が近く、責任者と言えどトラブル発生時には一人の担当者として走り回ることも。一法人の経理に関わる業務すべてを経験し尽くせるのがおもしろくもあり、やりがいを感じるところでもあります。

田村 真二郎さんのプロフィール写真
田村

そういった海外赴任の体験を通じて、仕事に対する姿勢も変わりますよね。私は2018年から3年半、中国で3,000~4,000人規模の会社運営にCFOとして従事しました。その地域の視点で考えれば一外資企業の一子会社に過ぎない私たちの会社を選び、働いてくださる一人ひとりの姿をモチベーションに奮闘していました。彼らと信頼関係を築きながら、外国人である私が会社作りに深く携われることに、大きなやりがいを感じたのを覚えています。

会社の課題は自分の課題であるという意識が強く芽生えたのは、こうした海外赴任の経験を重ねたからです。また、振り返れば課題解決力が鍛えられる環境だったとも感じます。問題を解決するために自ら周囲に協力を仰ぎながら奔走することで、「上司に報告する」のではなく「自分が解決する」スタイルが身についたと思います。

筒井 彩夏さんのプロフィール写真
筒井

たしかに、日本では先輩や上司から手厚いサポートを受けられましたが、アメリカに来てからは、引き継ぎ後の仕事の多くが自分の裁量に任されています。もちろん、わからないことを相談すれば答えてくれますが、日本のように手厚いサポートがあるわけではありません。そういった環境に身を置くと、自然と当事者としての責任感を持つようになります。問題解決の糸口を自分で探ることは難しくはありつつも、田村さんもおっしゃっていた問題解決力を伸ばす価値ある経験だと感じています。

同僚と話す上妻さん

経理の基本は人と向き合うこと。ハブとして人や会社を結びつけていく仕事

筒井 彩夏さんのプロフィール写真
筒井

経理の仕事は、一人では完結しません。他部門の方々と広くコミュニケーションを取りながら進めていくことが求められる仕事です。私は人との関わりが好きなので、経理を選んで良かったと思います。

田村 真二郎さんのプロフィール写真
田村

そうですね。私たちの戦略が実行されることで経営がより良くなると信頼していただくためには、とにかく腹を割って話せる関係性を築くことが大切です。中国の場合はお酒を飲む文化が根強いので、赴任してしばらくは仲間とお酒を飲み交わしながらコミュニケーションを取っていました。約束を守る、責任を果たすといった真摯な姿勢を業務内でしっかり示しつつ、本音で語り合う時間も取ることを意識しています。

上妻 厚さんのプロフィール写真
上妻

たしかに。経理と言うと数値の集計や分析などの業務が注目されがちですが、実際はもっと人と向き合う機会が多い。その先で会社全体に働きかけるプロジェクトを担う機会もありますよね。

例えば、私はフィリピンにおける原材料・物価の高騰や電子部品の供給不足を受け、社内の事業を横断した材料合理化活動を提案し、そのプロジェクトを推進しました。関連部門を巻き込みつつ、数値を良くするためのアクションに携わりました。

田村 真二郎さんのプロフィール写真
田村

経理はつまるところ、会社全体の「ハブ」のような役割を担っていると感じます。経営者と社員、あるいは日本の本社と海外支社、それぞれの責任範囲を持つ人々をつなぎ、最終的に決算へと結びつけていく。私たちがハブとしての役割を果たすことで、会社が一体となって成長していくプロセスに貢献できると実感します。

同僚と話す田村さん

自らのキャリアに強みを授ける「グローバル×経理」の強さ

上妻 厚さんのプロフィール写真
上妻

先行きが不透明な時代ですが、この先、個人がキャリアを差別化するためには、スキルの掛け算が必要だと私は考えています。私は経理としてキャリアを重ねる過程で、人事・総務・ITといったさまざまな領域の知見を学んできました。そうした独自の経験を、経理の専門性とかけ合わせながら、強みにしていくことが自身の市場価値を高めることに繋がると思います。

特に海外赴任という経験は、語学スキルの習得だけでなく、各国の文化やビジネスの特色を理解する絶好の機会です。もちろん何らかの専門性に絞ってスキルを磨いていくのも良いですが、こうした数多くのスキルの掛け算の選択肢がパナソニックグループにはあると思います。

筒井 彩夏さんのプロフィール写真
筒井

成長の気づきを得られる機会としても、海外赴任は大きな糧になりました。異文化の中で働くと自分自身のことを見直せますし、日本とは異なる仕事の進め方を間近で見ることもできるので、個人の成長にも大きくつながります。また、「心の許容範囲が広がる」というメリットも。異文化に身を置いてから、日本国内で互いの価値観の違いにおどろくことはなくなりました。

田村 真二郎さんのプロフィール写真
田村

たしかに、グローバルでの経理の経験は、個人のキャリア形成において良い学びを得られる選択肢ですね。少し話はそれますが、日本へ帰国後、20代のメンバー複数人をチームに迎え入れました。パナソニックグループは大規模なプロジェクトに若いうちから関われる環境があり、私のチームにおいてはテスラなどの海外企業との交渉など、そのダイナミズムを直に感じられる機会もあります。そういった場で、メンバーがのびのびと働けている姿を見ると、とても嬉しく思います。

上妻 厚さんのプロフィール写真
上妻

自分たちもそうでしたが、希望すれば入社年を問わず海外赴任のチャンスがあると感じます。大きな裁量権と広い業務範囲を持ちつつ、より「経営経理」に近づく経験ができるのは、この仕事の何ものにも変え難い醍醐味。経理として海外から日本を見る経験を、希望する多くの人に味わってもらいたいなと思います。

*所属・内容等は取材当時のものです。

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