なりたい自分にもっと近づけるように、パナソニックグループではエントリー時に障がいのことをお伝えいただいた方を対象に、「選考コース相談会」を行っています。そこでそれぞれが必要とする配慮や要望等を伺い、めざしたいキャリアビジョンを一緒に考えてから、選考へと進んでいただきます。今回は2023年入社予定の内定者3人に、当時の様子や思っていたことなどを振り返ってもらいました。
2023年03月
プロフィール
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池田 ななみさん
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 内定
家政学部
障がい種別 呼吸器障がい服飾学科でジャケットやワンピース、浴衣などを制作する一方、時間がある時は地域の小学校のボランティア活動に積極的に参加。趣味は音楽でミュージカル鑑賞する他、ウクレレやピアノの練習をする毎日。移動は、少しくらい遠くても基本自転車。
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Oさん
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 内定
文学部
障がい種別 発達障がい大学から初心者でラグビーを始め、経験者ばかりのなかレギュラーを獲得するまでに。その一方で、他にも2つのサークルに所属するなど、興味があることはまずやってみる性格。得意科目は英語。信条は、留学を通して学んだ「何事も行動しなければ始まらない」。
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Kさん
パナソニック コネクト株式会社 内定
経済学部
障がい種別 心臓機能障がい大学でマネジメントについて勉強する一方で、力を入れたのはアルバイト。将来は営業職に就きたいという想いがあったため、コミュニケーション力を磨ける接客業に従事。そして、そこでのある体験がパナソニックを志すきっかけに。
パナソニックを志望した理由を教えてください。
大学で哲学を勉強していたからか「自分たちは、ものに支えられて生きてる」という感覚がすごくあって、メーカーに魅力を感じていました。それに加えて、自分の強みである英語力を活かせる会社を探していたところ、出会ったのがパナソニックでした。調べてみると人々の幸せの前提となる「生活を支える製品」を本当に幅広く提供していましたし、環境問題など社会貢献に取り組んでいることにとても共感しました。知れば知るほど、自分のやりたいことと一致していたので、第一志望で受けました。
アルバイト先の業務がIT化で格段に改善されたことがあって。いろんな仕事が今までの半分の時間でできるようになったら、職場の人の笑顔がすごく増えたんです。それで、こんな風に働く人を笑顔にできるITを仕事にしたいと思うようになりました。企業研究をするうちにパナソニック コネクトがITに力を入れていることが分かって、インターンシップに参加したのですが、とても優れた技術があって、事業も幅広く展開していることを知って。ここなら自分のやりたいことができる、と思って受けました。
「選考コース相談会」では、どのようなことを話しましたか。
自己PRや志望動機、あとはエントリーシートで書いたことについて、いろいろ話をしました。「人事」を志望していることも伝えましたが、私のやってきたことや性格、得意なことなどを踏まえて「向いていると思う」と言っていただけて。すごく嬉しかったのを覚えています。あとは、自分の障がいのことや必要な配慮について話しましたが、こういう施設があるとか、こんなサポート体制があるとか、具体的に教えていただけたので、すごく安心できました。
主に自分の障がいや、働く上で配慮していただきたいことについてお話ししました。僕の場合は、そこまで配慮は必要でないですが、なにか困った時になかなか言い出せず我慢してしまうことがあるので、定期的に相談できるようにして欲しいと伝えました。そうしたら「上司と定期的に1on1でお話できる制度がありますし、産業医の面談もありますので、相談しやすいと思います」と教えていただけたので、不安を解消することができました。
入社後にやってみたいこと、それをどうしてやってみたいのかなど、私の想いの部分やできることについてお話をしました。あと、不安に思っていた障がいがある場合の待遇について聞いてみたのですが、「パナソニックグループには障がいのある人がたくさん働いていて、いろんなサポートのもと他の人たちと変わりなく仕事をしています。待遇も変わらないです」と言っていただけたので、安心しました。
選考のなかで、印象に残っているエピソードについて教えてください。
最初のワークショップに参加した時に、担当の方が一人ひとりの状況を親身になって聞いて、細かなアドバイスをくださったのが印象的でした。その後に行ったセミナーでは、実際に働いている障がいのある社員の方とお話しする機会を設けていただき、どういう配慮をしていただけるのかを具体的に聞くことができました。自分が困った時にもしっかり対応いただけるイメージができたので、そこで志望度が高まりました。
英語力という自分の強みを活かすために、最初は海外営業を希望していたのですが、僕の人柄だったり適性を見ていただくうちに、担当の方から「いろんな人とコミュニケーションを取って、調整するような仕事が向いていると思う」と言っていただけて。家電の生産を商品や部署を横断して改善する「企画・経営企画」という仕事をご提案いただいたんです。内容を聞くほど、それがすごく僕に向いているなって思って。自分のことを本当に見てくれているなって感じましたね。
面接のなかで自分がやりたい仕事についてお話しをしたのですが、次の面接で実際にその仕事をやられている方が面接官として来てくれたんです。パナソニック以外でこんな対応をしてくれたところがなかったので、とても驚きました。具体的なお話を聞かせていただけたので、仕事や職場の雰囲気についてイメージがすごく膨らんで。それで、ここなら障がいの有無は関係なく、やりたい仕事ができるんじゃないかって。ますますパナソニックに行きたいって思うようになりました。
最終的に、パナソニックに決めた理由はなんでしょうか。
パナソニックなら私の強みを活かすことができると思ったからです。また、最初のワークショップの時から最終の面接まで、どなたとお話ししても温かい方ばかりだったことも大きいです。障がいについても丁寧に聞いていただけましたし、面接の前には声をかけてくださったりしたので、毎回リラックスして受けることができました。私をひとりの人間として見てくれて、すごく受け入れようとしてくれている感じがして、こんな人たちと一緒に働きたいと思えたので決めました。
いちばんはやっぱり、障がいがあってもなくても待遇や昇進が変わらないという点ですね。それに安心できましたし、これから先も意欲持って働けると思いました。選考においても、他の新卒採用と全く区別なく、面接でも人柄ややる気の部分を見てもらえたことも大きかったです。また、パナソニックグループの経営理念を知って、ここならやりがいを持って、誇れる仕事ができると思いました。
パナソニックの方の人柄ですね。採用担当者の方が電話やメールでこまめに連絡をくださって、最初から最後までとても丁寧にサポートしてくださいましたし、面接の時に「ぜひ、来ていただきたいと思っています」とストレートに言っていただけのも嬉しかった。それで働くならこんな人たちと一緒がいいと思ったんです。福利厚生とか職場の雰囲気とか、働きやすい環境だと感じましたし、働いた後の姿というか、普段の生活のことまでちゃんと想像できたのも大きかったです。
これからパナソニックを受けようと思っている方々に一言お願いします。
障がい者向けの会社説明会にいろいろ参加しましたが、対応はそれぞれかなり異なっていました。パナソニックグループでは、面接の時に体調を気遣ってくださったり、仕事で配慮が必要な点などを細かく聞いてくださって。伝えることで不安なことや心配なことを解消できましたし、現場で働く社員の方と話せたことは安心につながりました。自分に本当に合った会社を見つけるためにも、まずはいろんな説明会に参加してみるのがよいと思います。
パナソニックは障がいを開示して受けましたが、不安もあったので伝えずに受けていた会社もありました。でもパナソニックグループの場合は、選考を受ける前に採用担当の方とどういう働き方なら自分に向いているのかをしっかりお話できたので、不安なく受けることができました。伝えたくない人は、伝える必要はないと思いますが、自分が働く上でしっかり配慮を求められるという安心感があります。僕は伝えてよかったと思っています。
障がいを伝えて就職活動することは、正直不安もありました。でも選考を通じて、障がいがあっても自分のやりたいことを仕事にしている方が、たくさんいることを知りました。その事実はすごく勇気になりましたし、安心にもなりました。入社後に配慮していただけることも大きいと思います。私と同じように不安に感じる人もいると思いますが、パナソニックグループは障がいのありなしで待遇が変わることはありませんので、思い切って挑戦してほしいと思いますね。
*記事の内容は取材当時(2022年11月)のものです。
小さい頃からものをつくることが好きで、将来はメーカーがいいなと思っていました。大学3年生の時に、パナソニックが開催している障がいのある学生を対象とするワークショップに参加したのですが、そこで以前から興味があった「人事」のお仕事を体験させていただいて。お話を聞くうちにパナソニックグループが社員一人ひとりのことを本当に考え、大切にしていることが分かりましたし、こんな風に人の幸せを考えて、支えていく「人事」の仕事がしたいと改めて思い、志望しました。