パナソニックの人 深澤 裕士

仕事場と今井 裕一郎さん

人の想いに寄りそった
情報システムの第一人者になりたい。

情報システム 深澤 裕士

海外を旅して回るテレビ番組が、小さな頃から好きだった。夢中で観ているうちに、いつしか世界を舞台に活躍することが、深澤裕士にとっての夢になった。大学3年生になると、深澤は上海への留学を決めた。あえて英語圏への留学を選ばなかったのは、みんなと違うことがしてみたかったのと、将来を考えると中国語もマスターしておいた方がいいと思ったから。当初は英語も十分に話せなかったが、1年間の留学は中国語と英語を上達させた。「でも、いちばん学んだことは、じっとしていても何も始まらないということです。自分からどんどん動いて社会に働きかけることの大切さを改めて知りました」。

デスクでPCに向かう深澤さん

留学から帰ってきてしばらくは、ベンチャー企業でWEBサイトやアプリを制作するアルバイトにはげんだ。「アルバイト先では主に画像の編集をしていたんですけど、手作業が多くて時間がかかっていたんですよね。だから、手間を省くためのアプリを独学で制作したんです。そうしたら、そのアプリのおかげで手作業の手間がめちゃくちゃ減って、みんながすごく喜んでくれたんですよ」。

深澤がパナソニックという会社を詳しく知ったのは、インターンシップに参加してからだ。「最初は、古くからある家電メーカーだから、職場の設備などは古いものばかりなんだろうなと思っていたんです。けれど、実際はリモートワーク環境が整っていることや、私服勤務やフレックス制度など、働きやすい環境が整っていてびっくりしました」。職場の人々の雰囲気もよく、取り扱っているものも家電製品だけでなく、住宅関連のものやBtoB商材まで幅広い。また、留学当初から夢見ていた海外と関わりのある仕事ができるということもあり、深澤にとってパナソニックは申し分のない就職先に映った。「インターンシップ期間中は、みなさん忙しいなかでも私を助けてくれました。コミュニケーションがとりやすい環境で、モチベーションも保ちやすかったですね」。

打ち合わせで同僚と話す深澤さん

就職活動をして深澤が入社して配属された場所は、インターンシップでお世話になった部署。そこで、神戸工場と台湾工場の生産管理システムのテストを任された。「販売会社と工場の情報を扱うシステム基盤の構築を主に行うことになったんですが、そこで工場では実際にどんなシステムを使って、どんな情報を扱っているのか理解を深めることができました」。最も印象に残ったことといえば、配属当初は社員の人たちが複数のデータを参照してデータを手で入力していたため、週末の金曜日に集中して残業が多く発生するほか手作業によるミスが多発していたということ。その問題点に着目した深澤は、学生時代のアルバイトの経験を活かして、自らが主体となってシステムを開発した。結果、エクセルの手作業入力問題を改善し、残業工数や手入力による人的ミスを大幅に減らすことができたため、多くの人から感謝の声をもらった。「最初は業務上の知識を覚えるので精一杯だったんです。でも、『習うより慣れろ』の精神で仕事にどっぷり浸ることで、次第に自分が何をしているか分かってきて、何が問題なのか把握できるようになってきました。エクセルの手入力の問題は、手応えがあって本当によかったです」。

現在、深澤は世界各地の販売会社と工場をつなぐシステム基盤の開発を行っている。パナソニックが買収したソフトウェア会社「ブルーヨンダー」の新しいシステムを導入する際、既存のシステムと連携をとる必要があるため、従来のシステムの仕様やユーザーがどのように利用しているかを正確に把握しなければならない。「お客さまにとって使いやすいシステムが提供できるように、既存のシステムで手作業の部分や困っている部分を聞いて回ります。そして、要望をそのまま実装するんじゃなく、お客さまが実際に何を求めているのかを理解して、システムを提供することに日々奮闘しています」。時には、海外の人からシステムや業務内容の説明を受けることもある。そのため、技術力やシステムの知識だけでなく、英語でのコミュニケーション能力も求められる。学生時代に上海に留学して鍛えられた語学力が試される。やりがいのある仕事だ。

テーブルについて笑顔で話す深澤さん

「パナソニックは世界各地に工場と販売会社が存在するので、英語での会議や英語の資料を扱うことが多く、学生時代に留学して語学力を鍛えた私にとっては、とてもたのしい毎日です」。社内外で注目される大きなシステムを扱うので、慣れないことやトラブルも多いのも事実。だが、そこでへこたれず、それも貴重な経験だと考える。「世界各国の人たちと、肩を並べてひとつの目標に向かって仕事に突き進むことができて、とても充実しています」。自分だけではここまで多くの人やものに関わることはなかった。多くの業務の内容についてヒアリングすることから、自分の関わる分野以外についても多くを知ることができ、毎日を新鮮な気持ちで過ごしている。好奇心が旺盛で、積極的に行動するのが自慢の深澤。みんなから信頼され、世界中から引っ張りだこの人物になるという夢の実現は、そう遠くはない。

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