パナソニックの#はたらくってなんだろう
独自センシング技術と無線技術で、社会・くらしを変える

「いい今日と、いい未来を電気設備から。」という事業スローガンのもと、環境問題に応えながら、その先にある新しい価値を創出することを目指している、パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社。そのなかで、奈良地区に拠点を構えるスマートメータデバイス技術部は、独自センシング技術と無線技術を用い、顧客価値の最大化に取り組んでいます。今後、国内外でさらなる事業拡大が見込まれる同社での挑戦機会ややりがいについて、ソフトウェア開発に携わる2名にお話を伺いました。
プロフィール
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内村 一哉
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社
スマートメータデバイス技術部 コントローラシステム開発課 メータソフト係 主任技師
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谷澤 俊樹
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社
スマートメータデバイス技術部 無線ソリューション開発課 無線ソフト係 主任技師
目次
顧客価値の最大化、安全・安心なエネルギー社会を目指して
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社の電材&くらしエネルギー事業部 環境エネルギーBUは、ガスや水素、電気に関するエネルギー商材のベストミックスと効率的な運用により、「脱炭素社会の実現」と「快適なくらし」を両立し、持続可能な社会に貢献することを目指しています。取り扱っている主な商材は、太陽光パネルやメータデバイス、燃料電池などです。
そのなかでもスマートメータデバイス技術部は、独自センシング技術と無線ソリューション技術をコアに、顧客価値の最大化と安全・安心なエネルギー社会を実現することをミッションとしています。
カーボンニュートラルやインフラレジリエンス、労働力不足など、エネルギーに関する社会課題を解決するには、ガスや水道などエネルギーインフラのDXが不可欠です。これらの推進を担いながら、2050年に向けて、現時点の全世界CO2総排出量の約1%にあたる3億トン以上のCO2削減を目指す、パナソニックの中期経営計画「Panasonic GREEN IMPACT」を牽引し、部門全体で脱炭素社会の実現に貢献したいと考えています。
安定基盤のもと、グローバルでの事業成長も見込める絶好機
スマートメータデバイス技術部では今回、エネルギーDXにおけるスマートメータシステムの制御ソフトウェアや、スマートメータ用無線端末のソフトウェアの開発人材を募集しています。
ガスメータはガス漏れなどの事故につながらないよう高い安全性が求められるため、新規参入の障壁が高い分野です。なかでも当社の商品は、日本国内のガスメータで高いシェアを誇り、多くの方にご利用いただいています。海外に目を向けても、中国を筆頭に当社のガスメータのシェアは伸びています。
日本と比べ、海外のガスメータにはまだまだ発展の余地があり、市場の成長が見込まれます。今こそ、これまで当社が培ってきたセンシング技術や無線技術などのノウハウと、国内外における強固な技術・顧客基盤を生かし、海外でも大きくシェアを拡大する絶好の機会です。
「計測と無線技術」を武器にさらなる事業成長を目指すべく、自ら課題設定を行い解決していけるような人材をお待ちしています。
上流工程でのスキルを磨きつつ、なくてはならないガスメータを進化させる
内村さんは2019年に電機メーカーのソフトウェア専業会社からキャリア入社されたそうですが、転職の経緯や入社の決め手について教えてください。
コントローラシステム開発課の対応領域と、現在担当されている業務について教えてください。

コントローラシステム開発課は、ガスメータの「脳」に相当するコントローラシステムを開発し、メーカーに納める役割を担っています。そのなかでも私が主に担当しているのは、コントローラ基板用のソフトウェア開発です。
コントローラシステムにはLPガス、都市ガスと大きく2つの分野があり、ガスメータのメーカーごとに機種が異なるため、機種ごとにソフトウェア開発リーダーがついてプロジェクトを推進していきます。
社内で連携する部署としては、ハードウェア部門、超音波計測を行うための部品をつくる部門、無線を搭載している機種だと無線技術の担当などです。他に、営業や品質保証部門、調達部門、工場ともやりとりします。
私たちが携わった代表的なプロジェクトの例として、最新世代の超音波計測システムを搭載したコントローラの開発が挙げられます。このプロジェクトでは、以前から用いられていた超音波でのガスの流量計測について、システム構成や制御方法の最適化等を行いました。大規模なプロジェクトでしたが、連携部署と協働して開発を完了、量産にこぎつけました。
顧客のパートナーとして、生活者の安全・安心を支える
仕事の魅力ややりがいを、どのようなところに感じていますか。

お客様の対等なパートナーとして意見や提案を率直に伝えられる関係性は魅力です。これは、当社の歴史のなかで積み重ねてきた信頼があってのことだと思っています。
また、ガスはインフラの一部であり、家庭でも広く使われているものです。街中を歩いていてガスメータを見かけるたびに、自分たちがつくった製品が生活者の安全・安心なくらしを支えているのだと実感できます。
評価制度も魅力です。当社では期初に立てた目標を達成できたか否かだけでなく、目標達成に至るまでの過程も評価対象となります。何らかの外部要因で目標が達成できなかった場合でも、どんなマインドでチャレンジしたかも含めて評価されるので、モチベーションの維持・向上につながっています。
得られるスキルや目指せるキャリアには、どのようなものがありますか。

私は入社してから要件定義のスキルが向上したと感じています。お客様とともにあるべき姿を追求し、要望の裏に隠れた「真のニーズ」をつかむ力を養いたい方にはよい環境だと思います。一方で、技術を追求したい方であれば、量産開発に入る前の技術要素の開発などにも携わるので、個々の希望やキャリアプランに合わせて成長していける環境です。
求める人物像としては、ベースとなるC言語での開発経験やPMのスキルがあることが望ましいですが、実際にはハードウェアや半導体の開発をしていた方など、さまざまなメンバーが在籍しています。事業をより良くするにはどうしたらいいか、自ら考え行動できる方とぜひ一緒に働けたらうれしいです。
メータデバイス事業をリードし、世界の安全と環境エネルギーに貢献
谷澤さんは2018年に新卒入社されたそうですが、これまでのキャリアについてお聞かせください。

私は入社以来、無線ソリューション開発課で無線用ソフトウェア開発に携わってきました。お客様とともに製品の仕様を決め、開発した製品の評価をする業務を中心に、製造部門や品質保証部門などの関連部門とも連携してきました。
また、3年目には国内向け無線商品のプロジェクトリーダーに就任。それまでガスメータに用いられていた技術を水道の分野に転用し、検針員が現場に行かなくても水道メータの確認ができる「水道スマートメータ」のソフトウェア開発を推進しました。
無線ソリューション開発課の担当領域と、現在担当されている業務について教えてください。

無線ソリューション開発課は、独自センシング技術・無線通信技術をコアに高付加価値デバイス事業を通じて、世界の「安全・安心」および「環境エネルギー」に貢献するメータデバイス事業を推進しています。
そのなかでも、私は無線デバイスのソフトウェア開発リーダーとして、お客様の要望をもとに仕様を決め、開発に落とし込む一連のプロセスをリードしています。お客様はメータメーカーや通信キャリア事業者が中心で、開発の専門知識がない方もいらっしゃるので、仕様検討の際にはこちらから多岐にわたる提案をしています。他に、関連部署との連携・調整も欠かせない業務の一つです。海外のメータメーカーと連携する際には、海外に出張して商品の評価を行うこともあります。
これまでに担当したプロジェクトで印象に残っているのは、当社の商品を利用しているお客様先に伺い、無線端末を取り付けたIoTガスメータによって自動検針・集中監視サービスを提供する実証実験を行ったことです。私も商品開発に携わりながら、実際にお客様先を訪問しましたが、そのようにお客様の声をダイレクトに聞けるのは、当社ならではの機会だと思います。
自治体や他のメーカーと共同での水道スマートメータの実証実験も進んでいます。社会インフラのスマート化実現の成功事例をつくり、より快適な社会・くらしに貢献していけるのも、当社の魅力でしょう。
挑戦機会の多さが魅力。ボトムアップで課題に取り組む
仕事のやりがいや働きやすさの観点で、どのようなところを魅力に感じていますか。

事業領域が拡大しているため、挑戦の機会がとても多い点です。パナソニックでは2050年に向けて、3億トン以上のCO2削減を目指しており、私たちはメータデバイス事業で培った計測技術でこの中期経営計画を牽引しています。現在も水素エネルギー流量や濃度を計測する機器の開発に取り組んでいますが、今後は領域をさらに広げていく予定です。
プロジェクトのなかでは、お客様からいただいた課題や機能改善要望をもとに、私たちからボトムアップで提案する場合もあり、自身で挑戦の裾野を広げることも可能です。
働きやすさについては、福利厚生が充実している点、リモートワークなど柔軟な働き方ができる点を魅力に感じています。リモートワークとオフィス出社のバランスを自身で決められますし、フレックスタイム制のため、17時にいったん退勤し、子どものお迎えや夕食を終えてから仕事を再開するといった働き方もできます
最後に、記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。

無線ソリューション開発課にはさまざまなバックグラウンドを持ったキャリア入社者がいます。そのなかには、メータデバイスや無線技術を扱った経験がないメンバーも少なくありません。メインとなるC言語やPythonでのスキルに加えて、AWSなどクラウドの知識があることが望ましいですが、当社は研修が充実しています。技術ごとの研修に加え、ベテランメンバーのノウハウを共有する勉強会も開催されていますので、業界経験がなくても業務に必要なスキルを着実に身に付けていただけると思います。
出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社」(2024年5月16日公開)より転載
*所属・内容等は取材当時(2024年5月)のものです。
前職では、車載器の組み込みソフトウェアの開発を行っていました。これは大規模なプロジェクトで、私は要件定義から設計、実装、テストまで、開発工程全体を管理していました。しかし、自身のその後のキャリアを考えたとき、開発の上流工程のスペシャリストとして道を究めたいと思うようになり、転職を決意しました。
前職で携わっていた車載器は、事故の原因とならないよう高い安全性が求められます。当社でもガスメータという安全性を重視する製品を取り扱っているため、車載器開発で培った経験が生かせるのではないかと考えました。