パナソニックの#はたらくってなんだろう あるべき品質の姿を追求し、自動車の電動化をリードし続ける。

笑顔で話す榊原さん

「幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現。」をミッションにエナジー事業を通じて世界の環境課題解決を目指す当社。自動車の電動化に不可欠な車載向けリチウムイオン電池の安全性と信頼性を形づくる担い手として大きな期待を受けています。

2023年04月

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プロフィール

  • 榊原 裕之

    パナソニック エナジー株式会社 モビリティエナジー事業部 品質戦略担当兼品質保証部部長 兼46径事業推進室主幹
    技術系総合職(品質保証/品質管理 等)

    榊原 裕之さんのプロフィール画像

技術進化を上回る品質管理で、車載向けリチウムイオン電池の安全性を担保

笑顔で話す榊原さん

私たち品質保証部は、国内・海外の車載向け円筒形リチウムイオン電池生産拠点において製品の確かな安全性と信頼性を築き、お客様であるカーメーカーをはじめ、ユーザーそして社会への貢献を目指しています。パートナー企業向けの46径量産に向けた品質管理体制構築もすでにスタートさせ、市場データを活用した科学的アプローチによって電池自体の設計品質から量産工程に至るまで日進月歩で進む技術進化を上回り、かつ今後の生産規模拡大に追従しうる品質管理の実現を推し進めています。

その大きな特長としては、製品の立上げから品質に携わるメンバーが参画し、材料や設計にまで品質目線を注ぎ込む点が挙げられます。また、立上げから関わることで多様な知見を獲得した当該メンバーが量産の品質担保を受け持つといったホーミング対応を実行することで、あらゆるフェーズにおいて安全と安心を決して揺るがせにしない一貫した体制を構築していることも私たちの思想を表すひとつの取り組みと言えるでしょう。

幾多の失敗を糧に生み出した「リスクを予見し、未然に防ぐ」品質付加価値

会議をする榊原さん

当社は車載向け製品にてこれまでに電池起因のリコールを起こしたことがありません。それは、競争力の源泉としての品質付加価値を創出するために製品の使われ方や使用地域、環境といった多様な情報をもとにまだ生じていないリスクを予見し、発生するであろう問題を未然に防ぐ。つまり、源流からの管理・コントロールを遂行し、技術を上回る品質管理体制を築くことが何よりも大切なことであるという「品質へのまなざし」そのものが実を結んだ結果だと捉えています。

私たちはもともとはノートPCで使用されるリチウムイオン電池の立ち上がりから円筒形への関わりをスタートさせましたが、過去を振り返ると様々な不具合を発生させ、お客様に大きなご迷惑をおかけしてしまったこともあります。私たちはその一つひとつを教訓として、何が問題であったのかを色々な角度で検証するという歩みの上に、材料、工程管理、製品の使われ方を押さえた要素技術だけでなく、車載向けにおいてより安全性を向上させる要素技術、工程管理を確立してきたのです。

「不可能を可能にする」ポジティブ思考と巻き込み力が息づくカルチャー

「突き抜けろ。」と大きく書いてある壁に立つ榊原さん

円筒形リチウムイオン電池開発の歴史、お客様が期待する以上のスペックを提案・実現する技術力に加えて、パートナー企業とのコラボレーションは一人ひとりのマインドに大きな変化を与えてくれています。性能、コスト、開発スピード、そして安全性と信頼性。それらすべての要求水準が桁違いに高く、当初は正直面食らうこともありました。しかし、自動車の電動化をリードする彼らと接し、コミュニケーションする中でどうしたら実現できるか。そのためにいかに必要十分条件を見極めるか、どういった観点のリスクマネジメントが必要かといったポジティブな思考が芽生えてきたわけです。

ただ、彼らの要求に応え、不可能を可能にするためには自分ひとりで出来ることは多くありません。当社には各領域に専門性の高い人材が数多くいますから、自分にないプロフェッショナルの知見・経験を求め、巻き込んで、解決への道筋を探っていくといった会話や関わりが増えてきたことは確かな変化として実感していますし、とてもうれしいですね。

変革のど真ん中に身を置くやりがいを胸に、ともに大いなるチャレンジを

「怯まず進め。未来の移動を拡張せよ」と書かれた壁の前に集まる社員

当社がリチウムイオン電池の量産をスタートしてまもなく30年になりますが、その間、使用用途、テクノロジーも時代に応じて変化してきました。私自身、車載向けリチウムイオン電池の品質を司る立場として、そうした変化に追従する製品自体も完成度は発展途上で、品質管理の手法にしてもまだまだ改善する余地が多分にあると思っています。キャリア入社の方に期待するのは、これまでの経験や知見を稼働させながら、ある意味で第三者の目線で私たちのモノづくりをあるべき姿へと導いていくような役割です。慣習にとらわれない、いわばゲームチェンジャーとしてのマインド、そして人を巻き込む力をいかんなく発揮していただけるよう、一人ひとりのチャレンジを適切に評価する制度の導入も推進中です。

100年に1度あるかないかというドラスティックな転換期を迎えている自動車の電動化。環境問題解決にも直結する変革の中にまさに当事者として身を置いて、足跡を残せることは私自身の大きなモチベーションになっています。日本のみならず世界を視野に、社会への貢献を果たしたい。そんな方と出会えることを楽しみにしています。

出典:リクナビネクスト・2022年9月発行より転載

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*所属・内容等は取材当時のものです。

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