パナソニックの#はたらくってなんだろう
あらゆる空間に最適な空質・空調を。加速するソリューションビジネス

2021年にパナソニックグループ内で新たに生まれたパナソニック株式会社 空質空調社。100年以上にわたって培った空質・空調技術の高さと、その幅広い商品ラインアップで、快適な空間を実現するソリューションを提供しています。そんな同社で働く魅力ややりがい、描けるキャリアについて、ソリューション・エンジニアリング事業本部の3名にお話を伺いました。
プロフィール
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西田 圭二
パナソニック株式会社 空質空調社
エンジニアリング部 部長補佐 -
井上 政行
パナソニック株式会社 空質空調社
エンジニアリング部 設計2課 主務 -
徳原 行
パナソニック株式会社 空質空調社
エンジニアリング部 設計2課 主務
目次
空質・空調技術を強みに、新たな空間ソリューションを創造する
はじめに、貴社の事業やその特色について教えてください。
そのなかで、ソリューション・エンジニアリング事業本部が担っている役割や領域について教えてください。

空質や空調のテクノロジーを活用し、お客様が抱える建物空間における課題に対して、継続的に最適なソリューションを提供することをミッションとしています。機器単体を販売して終わりではなく、お客様のライフタイムバリュー最大化と新しい価値提供のために寄り添い続ける、空間にまつわることは何でも相談できるパートナーといったイメージです。
従来は空質や空調に関するサービスを個別に提供していたのですが、それらを一体化して空間に関する包括的なソリューションとして提供することで、新しい商材や価値の創造、ビジネスチャンスが生まれると考えています。その重要な一翼を担っているのがソリューション・エンジニアリング事業本部だと考えています。
成長市場で最適なソリューションを提供する、事業の大きな可能性
ソリューション・エンジニアリング事業本部が持つ強みや特徴は、何だと思われますか。

100年を超える空質・空調の研究や培った技術を生かし、総合的な空間ソリューションを提供できることです。家庭用機器から、東京ドームのような大きな空間をコントロールする空調システムまで、非常に幅広い商品ラインアップを保有していることに加え、パナソニックグループを背景にしたIoTやAIの高い技術も併せ持っています。
例えば、空間の温度や湿度、CO2などのデータをクラウド上で仕組み化されたAIが解析し、常に快適で省エネに最適化された空調を実現するなどしています。そういったパッケージとしての空間ソリューションを提供できることは、当社ならではの強みだと思います。
ソリューション・エンジニアリング事業本部で働く魅力やキャリアにおける価値には、どのようなものがありますか。

私たちはお客様に空間の設計提案をする部門ですが、空調機器を開発製造する工場部門ともつながっており、営業の現場で感じたお客様の要望やニーズといった生の声を商品開発に生かすことが可能です。モノづくりにも関われるのは、貴重な経験になりますし、その知見も身に付けられると思います。
また、コロナ禍以降、空気中のウイルス対策や換気についての関心は年々高まっています。パナソニックグループ独自のクリーンテクノロジーとして、次亜塩素酸を使った独自の空間浄化技術「ジアイーノ」、水から生まれた清潔イオンで目に見えない空気中の汚れや臭いを素早く抑制し清潔空間を実現する「ナノイーX」があるのですが、こういったパナソニックグループの独自技術を含め、空調領域は技術がどんどん進化しています。
カーボンニュートラルといった世界的な環境課題への対応においても、建物の中で電力消費量の比率が高い空調設備機器のさらなる高効率化、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)への対応、クラウド接続AIシステム等による省エネなど、空調が担う役割は大きく、今後も伸び続ける市場だと考えています。
今回の募集では、どのような人材を求めているのでしょうか。

私たちの幅広い商品の仕組みや性能をしっかり理解したうえで、お客様に最適なソリューションやシステムを提案できる方を求めています。具体的には、同業の空調メーカーで設備設計積算をされていた方や、ゼネコンやサブコンでさまざまな空調メーカーの商品を扱い、施主に設備設計提案をされていた方に来ていただけるとうれしいです。また、設備設計の経験を生かして空調設備設計ツール(ソフトウェア)開発に携われる可能性もあるため、そういった領域に興味がある方も歓迎します。
当社は新しい会社ですし、エンジニアリング部も20~30代のメンバーが多く活躍しています。新しい仕事やビジネスに前向きでチャレンジ精神を持つメンバーがそろっており、同じように、この仕事にやる気と熱意を持つ方に来ていただきたいと思っています。
ビジネスの上流から考え、総合的な空間設計ができるゼネラリストへ
井上さんは2022年にキャリア入社されたそうですが、転職の経緯について教えてください。

前職は同業他社で設備設計を行っていました。7年ほど在籍したのですが、30歳を前にして、そこで専門性を極めていくのか、もっと幅広い業務をこなせるゼネラリストになっていくのか、悩むようになりました。そんなときに空質空調社の募集を見て、営業企画からマーケティング、海外事業まで、さまざまな経験やキャリアが積めると思い、転職を決意しました。
面談では、エンジニアリング部の業務はただ設計提案をするだけでなく、現場で起こったことをもとに製造現場にフィードバックし、新商品の開発に生かせるということも聞き、そこも魅力を感じたポイントでした。
入社されてからの約2年で、入社前のイメージとのギャップなどはありましたか。

業務の幅広さは入社前に期待した通りで、パナソニックグループということもあってグループの別カンパニーと協業することもあります。地方にも工場を多く抱えており、そういったところへ訪れる機会も多く、モノづくりの現場を実際に見られるところも面白さを感じています。
前職の会社では、業務の進め方がマニュアル化されている部分が多く、やることが決まっているところも多いように思います。でも今はお客様に最適なソリューションを提案することが目的で、その方法やアプローチの仕方はある程度個人に任されています。この裁量の大きさは魅力ですね。
入社2年で「省エネ大賞」を受賞。「大きな仕事」ができるやりがい
エンジニアリング部では、具体的にどのような業務を担っていますか。

設計開発を担当しています。お客様からお借りした建物図面から、その空調と換気のソリューション提案を考えることが主な仕事です。その建物が既存か新築か、また大きさなどによっても選定する空調機器は変わるため、騒音やランニングコストの計算を含めて設計積算を行い、最適なソリューションの提案に努めています。
スケジュールは案件によって変わってきますが、2,000平方メートルくらいの建物だと1週間くらいかけて提案資料を作成します。基本的には1案件につき1人で対応していますが、大きな案件だとメンバーが複数人つくこともありますし、提案時に営業担当者と同行することもあります。
この仕事の魅力ややりがいを、どのようなところに感じていますか。

前職では、ビルのオーナーや法人など施主側がクライアントということが多かったのですが、今は設計事務所やゼネコン、サブコンと仕事をする機会が多く、より業界に近いところで仕事できることにやりがいを感じています。
パナソニックの先端テクノロジーを活用した商品など、まだ世に出回っていない技術に触れる機会も多く、グループの別カンパニーと協業することでより総合的な空間設計を提案できるようになりました。まさに私が入社前に想像していたゼネラリストとしての仕事ができていると感じています。
担当された代表的なプロジェクトについて教えてください。

パナソニックグループのエレクトリックワークス社が手掛けた京都のビルにおける省エネ改修事業に携わったのですが、これが2023年度の「省エネ大賞」において最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞しました。私は最初の企画提案から空調機器の選定、工事の立ち合い、竣工後の確認、広報、審査対応なども含めて、最初から最後まで参画させてもらいました。
これは私のキャリアにおける大きなマイルストーンの一つになりましたし、パナソニックグループでなければなかなか経験できない仕事だったのではないかと思っています。提案内容も自由度が高く、任せてもらえている環境なので、その部分でも大きなやりがいを感じています。
ワークライフバランスが整った環境で、仲間と共に新しい挑戦ができる
徳原さんは2023年にキャリア入社されたそうですが、転職の経緯について教えてください。

前職はサブコンで空調設計を担当していました。その会社の技術力は高く、やりがいも感じていたのですが、業務負担が大きく、残業も多かったのです。そんな折、結婚することになり、ワークライフバランスを考えながら働きたいと思ったのが転職のきっかけでした。
そのうえで「同じ業界で立ち位置を変えることで、経験を生かしつつ視野を広げ、新しい挑戦もしたい」と思って転職活動を行い、縁あって空質空調社に入社しました。
ワークライフバランスを含め、空質空調社での仕事はいかがですか。

残業時間が月10~20時間で前職から大幅に減ったのが、まず大きく変わった点です。もちろん忙しいときもありますが、業務が過度に集中しないように配慮されていると感じます。業務量が多いときは適宜相談することもできますので、とてもありがたく感じています。
働き方も柔軟で、必要に応じて在宅勤務をしたり、有給休暇を取得したりといったことが当たり前にできる環境です。もし今後、子どもが生まれたら育児休暇を取りたいと考えているのですが、入社面接のときから相談させてもらっていて、すでに了承を得ているのも心強いです。
仕事面では、グローバル企業の新たな可能性を一から構築していく面白さがあります。これまでの経験や知識を生かしながら、業界内の新しい市場や立ち位置を狙っていく。商品群を含めて、そういった幅広さや活躍のフィールドの大きさは当社の強みなので、そこを生かして新しいビジネスチャンスを模索していくところにやりがいを感じています。
入社1年未満で大規模プロジェクトのリーダーを担える成長環境
担当されたプロジェクトについて教えてください。

大阪・門真市の小・中学校の新築工事を担当しました。広大な敷地の空間設計を担う大規模プロジェクトでした。機器の選定からさまざまな技術計算、設計図の作図まで、設計事務所と連携して複数のメンバーで臨んだ案件で、私がリーダーを担当させてもらいました。これまでの経験やスキルを十分に生かせたプロジェクトだったと思いますし、入社して1年もたたない私に任せてもらえたことがうれしかったです。初めて取り組む業務もあり、エンジニアとしてもレベルアップできたと思っています。
エンジニアリング部のメンバーには、どのような方がいらっしゃいますか。

メンバーはほぼ皆キャリア入社で、それぞれの分野で経験を積んできたプロフェッショナルが多いと感じています。創業者の松下幸之助の言葉に「衆知を集める」というものがあるのですが、まさにそれを体現している職場です。気軽に相談し合える雰囲気もあるので、なじみやすいと思います。
事業として単に機器を販売することにとどまらず、ソリューションを提供する形態に変化すべく大きくかじを切っているフェーズなので、その礎となるような仕事を通して、将来はゼネラリスト的なエンジニアになることができるのではないでしょうか。
グローバル企業であるパナソニックの基盤があり、働き方も柔軟で福利厚生も充実しています。エンジニアという職業は業務負担が多くなりがちな傾向があるように感じますが、空質空調社はエンジニアリングとワークライフバランスを両立できる点で、個人的には革命的だと思います。
出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック株式会社 空質空調社」(2024年10月3日公開)より転載
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*所属・内容等は取材当時(2024年10月)のものです。
当社は、松下電気器具製作所を前身とするパナソニック株式会社 空調冷熱ソリューションズ事業部と、川北電気企業社を前身とするパナソニックエコシステムズ株式会社という、歴史の異なる2つの事業部門と事業会社が2021年に融合して誕生した会社です。
100年を超える研究で培ってきた空質・空調技術の強みを掛け合わせ、室内空間における新たな空質価値を創造し、省エネで健康、そして快適な環境の実現を目指しています。当社では空質を「温度・湿度・気流・清浄・除菌・脱臭・香り」の7要素で構成されると考えており、各分野で高い技術を持っていることも特徴です。
事業領域としては家庭用からプラントまで幅広くカバーし、換気扇や空質家電、空調機器、環境エンジニアリングなど、空気と水に関するあらゆるシステムや商材をグローバルに展開しています。