パナソニックの#はたらくってなんだろう
電気設備を通じて、便利で豊かな「くらしの空間」を世界に届ける

パナソニックにおいて、「くらしの空間」に必要な電気設備を手がけるエレクトリックワークス社。同社で、スイッチ、コンセントなどの配線器具・電路・配管・住宅システムなどを扱うのが、電材&くらしエネルギー事業部の電設資材ビジネスユニットです。事業の特徴や今後のビジョン、同部門ならではのやりがいについて、ビジネスユニット長の向井 達哉氏にお話を伺いました。
プロフィール
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向井 達哉
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社
電材&くらしエネルギー事業部
電設資材ビジネスユニット長
目次
国内シェア1位の商材を多数保有。販売網と製造力が強み
パナソニック エレクトリックワークス社における、電材&くらしエネルギー事業部 電設資材ビジネスユニットの役割や位置づけをお聞かせください。
国内シェア上位の商材を多数持つ、貴部門ならではの強みをお聞かせください。

電設資材BUの商材は、グループの創業者である松下幸之助が起業して初めて作ったアタッチメントプラグ、二股ソケットの流れをくむ創業商品であり、100年にわたって築き上げてきた販売網があります。
そして、お客様への供給責任を確実に果たすという思いから、製造技術も突き詰めてきました。製造工程の自動化によって、スイッチやコンセントを1つ作るのに1秒とかかりません。この「販売網」と「生産能力」によって、私たちは世界中の電気を支える「社会インフラ」を担っているという自負があります。
さらには、商品開発も強みとしています。スイッチやコンセントというと、「何十年も仕様の変わらない定番品」と思われがちですが、実はこれまでに6~7回バージョンアップしており、今もなお製品改良をし続けています。新商品の開発にも積極的に取り組んでおり、電設資材BU全体として、国内だけでも年間80テーマ、約500品番にもおよぶ新商品をリリースしています。
IoTを活用した「スマートな暮らし」を、全世界へ
現在、注力している事業や取り組みについて教えてください。

パナソニック全体としても7つの重点事業の1つになっている「海外電材」に注力しています。グローバルにおける配線器具のシェアは、現在アジアで1位、グローバル全体では2位に位置しており、2030年までにはグローバルでも1位を目指しています。
重点国としては、インド・トルコ・ベトナムがあります。とくにインドでは、2007年に現地でトップシェアの配線器具会社を買収し、現在は7つの工場と30の営業拠点による製販一体の体制で、インド全域へ展開しています。今後は、アフリカやヨーロッパなど、さらに展開国を増やしていけたらと考えています。
もう1つの注力ポイントは「IoTを駆使した価値向上」です。2023年春から、「電設資材」と「住宅システム」の部門が一体化しました。これにより、IoTを活用したスマートな暮らしを提案するべく、さまざまなサービス事業のプラットフォームとなる体制の強化を図っています。
とくに、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム「HEMS(ヘムス:Home Energy Management System)事業」においては、他社製品も含めた住宅設備機器・センサーなどと連携し、コントロールする機器「AiSEG2(アイセグツー)」を展開し、すでにトップシェアを獲得しています。エネルギーの使用状況を「見える化」し、EV(電気自動車)や太陽光発電などとも連携が進めば、家計が助かるだけでなく「脱炭素」という世界が直面する社会課題の解決にも貢献できるでしょう。
照明や空調などを扱う当社のほかのカンパニーとの連携も不可欠です。住宅のあらゆる空間を個々の嗜好に合わせてカスタマイズし、スマートに暮らしつつエネルギーを効率的に使えるような提案や高付加価値商品の企画開発に力を入れていきます。
自身が手がけた製品に、街のいたるところで出会える
貴社で電設資材を手がけるやりがいとして、どのようなものがあるでしょうか。

自分が関わった製品が世の中で使われ、人や社会の役に立っていると実感できることです。私たちの商材は人々の生活に直結するものなので、街中のいたるところで目にとまります。
私は入社したばかりの頃、照明の明るさを変える「調光スイッチ」の回路設計を担当していました。困難もありましたが順調に売り上げが伸び、当時の国内シェアで90%ほどに到達。今でも、飲食店などで使われているのを目にした際には「これ、お父さんが作ったんだ」と家族に自慢することもあります。
また、私たちの事業によって、世界中の人々の生活をより便利で、豊かにできるのも大きなやりがいです。ワンタッチで家中の照明を消したり、防犯のために留守中も在宅しているかのように照明を点けたり、外出先からもスマートフォンで自宅のエネルギーを制御できたり。「点ける・消す」だけではなく、手間を省き、安心して生活するために私たちの事業があるのだと考えています。
電設資材BUでは、どのようなキャリア形成ができるでしょうか。

私はエンジニアからキャリアをスタートし、長年、電設資材に携わってきましたが、そのなかで幅広い経験を積むことができています。
例えば、新規事業としてEV・PHV(プラグインハイブリッド車)の充電システムに関わった時期もあります。初めての経験でしたが、自動車メーカーの方々から指導を受けることで、品質に対する考え方、お客様に対する考え方を学ぶことができました。電設資材はあらゆる機器を動作させるために必要なので、さまざまな領域と協業する機会があり、自らの視野を広げることができます。
商品企画を担ったこともあり、商品企画部の部長時代には、入社2年目のメンバーの発案をプロジェクト化して、現場のメンバーに一任しました。そうして誕生したのが、上質な空間と調和するシンプルなデザインの配線器具「SO-STYLE(ソー・スタイル)」です。私は中国へ赴任したため、発売まで見届けることはできませんでしたが、4年後に帰国すると、設計士やデザイナーの方々に支持される商品に成長していて、非常にうれしかったです。
電設資材BUでは国内だけでも年間60以上にのぼる企画開発プロジェクトが動いていますが、若手社員が提案して、プロジェクトリーダーを担うケースも多々あります。新しいことにチャレンジする意欲がある方にとっては、チャンスが無限に広がっている環境ですし、私たちもサポートを惜しみません。一方で、「回路設計を極めたい」など、専門性を突き詰めていく志向の方も同様に活躍できる環境があり、それぞれの領域で価値を発揮できます。
また、今後はグローバルにもさらに注力していくので、ビジネス職・技術職を問わず、あらゆる職種の人にとって、世界中で活躍する可能性が広がっています。
世界中の仲間たちと、誇れる事業を育てていきたい
「海外」が今後のキーワードになるとのことですが、海外事業に携わる面白さややりがいは、どのようなところにあるでしょうか。

海外展開の方針としては、いずれの国・地域においても、現地の工場で作って現地で消費する「地産地消」が基本です。出張または駐在により、現地で生産・販売体制を築き、現地のスタッフを育成します。一方で、現地のメンバーから教えてもらえる新たな気づきにより、自身も成長できます。
電設資材はシンプルな製品ですが、実は国・地域によってデザインがまったく異なります。それぞれの国の嗜好や生活様式に合わせて商品を開発していくことも、醍醐味ですね。
私自身は、中国法人の社長を務めた経験があります。中国のスピード感と市場のボリュームに圧倒されながらも、必死についていくことで自身の成長につながったと感じますし、現地での学びを帰国後は国内で生かしています。海外を経験することで、帰国後さらなるステップアップを果たしている人が当社には多い印象です。
帰国後、中国以外の海外7拠点ほどにも出張しましたが、現地のメンバーはとにかく明るく、ポジティブで勢いがある人ばかりでした。「こんなことを考えたから、見てくれないか」と積極的にアイデアを出してくれるのです。そんなメンバーと一緒になって、その国に新たな価値を生み出していくのは、とてもエキサイティングな経験だと感じます。
これから入社する方に求めること、期待することを教えてください。

仲間とのコミュニケーションを大切にして、力を合わせてより良いものを作りたい。そんな思いがある方であれば、どなたでも大歓迎です。
私たちのBUでは、「Good communication for our customer(お客様のために良いコミュニケーションをとろう)」というスローガンを掲げています。この「お客様」には、エンドユーザーだけでなく、自分の後の工程の担当者も含みます。業務で関わる人はすべて「お客様」と捉えるのです。
中国法人にいた頃、現地のコンサルティングファームから当社に転職してきた社員から、「仲間と協力し合って商品を作り上げる喜びを知った。初めてポジティブな帰属意識を持てたことに満足している」という言葉をもらったことがあります。そんな思いを全メンバーで共有できればうれしいです。
当社は古い歴史を持つ事業体だけに、固定観念にとらわれている部分があるかもしれません。仕組みも物事の進め方も、疑うべきところはちゃんと疑い、改善を図りたいと考えています。これから入社してくださる方々にも、自由に意見を言っていただき、新たな視点をもたらしてほしいと思います。
最後にこの記事を読んでいる方へ、メッセージをお願いします。

先日、ベトナムに出張した際、現地責任者が書いた目標のなかに「HAPPY BY BOAST」という言葉を見つけました。BOASTは「自慢する」「誇る」を意味します。
「誇れる喜び」。これこそまさに、当社が一緒に働く皆さんに提供できる価値です。私たちの事業は世界中に便利と豊かさをお届けし、さらに成長を続けていくと確信しています。「グローバルNo.1」を目指し、誇りに思える事業を一緒に育てていきましょう。皆様のご応募をお待ちしております。
出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社」(2023年10月19日公開)より転載
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*所属・内容等は取材当時(2023年10月)当時のものです。
エレクトリックワークス社では、住宅・オフィスビル・ホテル・商業施設・スポーツ施設など、あらゆる「くらしの空間」の電気設備事業を担っています。
そのなかでも、私が統括している電材&くらしエネルギー事業部 電設資材ビジネスユニット(BU)では、スイッチ・コンセントを中心とした「配線」、ブレーカや配電盤システムなどの「電路」、電線管・ダクトシステムなどの「配管」を手がけており、これらはいずれも国内シェアで1位です。また、IoTによる住まいのスマート化を実現する「住宅システム」も手がけており、国内シェアは戸建てで1位、マンションで2位の位置にあります。