Panasonic HR Feed 「ハイエンドNo.1」の電子材料で「次世代」を創出する

職場と阿部さん

最先端分野で要求される材料で「世界No.1」を獲得する
電動化・自動運転などモビリティーの進化や情報通信の高速・大容量化といった社会インフラの発展に、「強いデバイスを核としたソリューション」で貢献することを目指すパナソニックのインダストリアルソリューションズ(IS)社。なかでも重要性を増しているのが、「源泉技術」から生み出される電子材料や電子デバイスといった製品です。今回はそうした「源泉技術」を担う電子材料事業部でプロフェッショナル人材を募集。電子材料の開発体制や注力している事業戦略、求める人材像について、同事業部の阿部智之氏にお話を伺いました。

プロフィール

  • 阿部 智之

    パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社 電子材料事業部 電子基材ビジネスユニット 商品開発部 部長

    阿部 智之さんのプロフィール写真

各業界のトップ企業に向け、最先端の電子材料を開発する

まずは電子材料事業部の概況について教えてください。

電子材料事業部には、扱っている製品によって大きく2つのビジネスユニット(BU)があります。1つ目は、半導体材料を中心に扱う「化学材料BU」で、半導体の封止材やサブストレート材といったものを開発しています。2つ目は、多層基板材料を中心に扱う「電子基材BU」。電子回路基板を構成する銅張積層板やプリプレグといったものを開発しています。

主要拠点は大阪府の門真、福島県の郡山事業所と三重県の四日市事業所ですが、他にも中国の広州・蘇州・上海、さらに台湾、タイ、オーストリアと、グローバルに9の生産拠点があります。

パナソニックは電気製品を作っている会社なので、材料を扱っているわれわれはかなり特殊な存在といえます。実際に相対するお客様はグループ外の企業がほとんどですが、ときにはパナソニックグループのあらゆる事業部がお客様になり得る点も、当事業部ならではの特徴でしょう。

現在、電子材料事業部はどのような分野に注力し、事業戦略を進めているのでしょうか。

基板材料と一言でいっても、高性能のハイエンドなものから汎用的なローエンドのものまでさまざまですが、そのなかでもわれわれは、「ハイエンドNo.1」を掲げて事業を展開しています。これはつまり、通信なら5G、自動車関連であれば自動運転といった、最先端分野で要求される材料で「世界No.1」を獲得しようということです。

材料の特性には多様な切り口があります。5Gや自動運転など、それぞれの領域に必要となる特性でハイエンドを狙っています。例えば5Gであれば、お客様の扱うデータ量が格段に大きくなるので、データを遅延・損失なく送れる高速な基板材料が必要になります。自動運転の場合は、カメラやレーダーなどそれぞれの部品で必要とされる電気的な特性に加えて、どんな環境でも使用に耐えられる信頼性が重要になります。

「ハイエンドNo.1」を目指すことから、お客様は通信、自動車部品、航空宇宙、産業機器など、各業界のトップ企業がほとんどです。そうしたお客様と相対することで、常に最先端のニーズをつかめる点は、開発を進めるうえで大きなメリットになっています。実際、通信の分野では、5Gの基板材料はすでに市場で高い評価を得ており、われわれはすでにその次の6Gに向けた調査を進めています。

独自の技術と開発ラボで、「最先端のハイエンド製品」をタイムリーに供給

封止材を扱う「ECOM LAB」

「ハイエンドNo.1」の開発を進めるうえでの、貴社の技術的な強みについてお聞かせください。

最大の強みは「樹脂の配合技術」だと考えます。われわれの製品である基板材料は樹脂と、それを染み込ませるためのガラスクロス、それと銅箔の3つの要素で構成されています。基板材料の特性は、このうち樹脂の配合技術によって決まってくる部分が大きく、非常に重要です。

その点、パナソニックは基板材料のビジネスを郡山の拠点で50年前から手掛けており、膨大な技術の蓄積があります。とりわけ高速基板用の材料としては、16~17年前にこれまで世の中になかった超高速対応基板材料「MEGTRON(メグトロン)」を市場に送り出しました。われわれの樹脂配合技術は、この商品で実現したものがベースになっています。「MEGTRON」は現在も進化を続け、高速基板用材料では世界シェアNo.1を誇るわれわれの看板商品となっており、世界の名だたるスーパーコンピューターにも採用されています。

顧客企業が求める「最先端のハイエンド製品」をタイムリーに供給するために、どのような取り組みをしていますか。

材料に対する要求は世代によって変わります。ありがたいことに、われわれのもとにはお客様から「次の世代に向けてこういう材料が欲しい」という要求が次々と寄せられており、そうしたニーズや情報を元に、要求を満たす材料を提案しています。それらをお客様に評価していただき、そのフィードバックを生かして改良する。このサイクルを繰り返すことで、製品の完成度を高めていきます。

開発をタイムリーに進めるには、このサイクルをいかに速く回すことができるかが重要です。主要顧客の多くが海外メーカーとなった今、お客様の声をいち早くキャッチして開発商品に反映させるために、中国に開発拠点を設立しました。設立当初は日本で開発した商品の海外展開やお客様の技術対応が主なミッションでしたが、今では中国の顧客要求に基づいた現地発の新商品開発にも取り組んでいます。

さらにわれわれは、主要拠点に「Partnering LAB」を設けています。これはわれわれの開発・評価設備をお客様にも使っていただき、共同開発を促進するための施設で、お客様とより密接に、効率的な製品開発を行うことを可能にしています。郡山事業所には「MEGTRON LAB」、四日市事業所には高放熱材料・FPC用材料の「ECOOL/FELIOS LAB」、封止材の「ECOM LAB」を設置しています。

今後はどのような事業展開を考えているのか教えてください。

「ハイエンドNo.1」を追求することは変わりません。一方で当事業部の場合、お客様のほとんどが海外メーカーで、海外にも工場を多く持っているため、グローバルでの事業推進がますます大きなテーマになります。人材的にも、グローバルマインドを持った人材が必要になるでしょう。私自身、米国と中国に赴任経験があり、コロナ禍以前は月の半分から3分の1は海外に出張していました。海外出張や海外赴任の機会にも多く恵まれているので、グローバルで活躍したい方には絶好の環境といえますね。

われわれが生み出す材料がなければ、「次世代」は実現できない

対談中の阿部さん

阿部さんが仕事を通じて感じる「やりがい」とは、どんなところなのでしょうか。

われわれが取り組む材料開発は、表に出ることはほとんどなく、一見地味に思われるかもしれません。しかし一方で、われわれの生み出す材料がなければ、通信・自動運転などの次世代の製品は実現できないでしょう。次世代の製品に不可欠の材料を作るということは責任重大ですが、その分大きなやりがいにもなっています。

一方で、仕事をするなかで一番難しいと感じるのはどういったところでしょうか。

やはり「他社との競争」ですね。最近ではハイエンドゾーンで、特に中国・台湾の電子材料メーカーが力をつけてきており、われわれとの差を縮めつつあります。これに対抗するためには、まず材料の特性で競合が追いつけない圧倒的なものを生み出し、さらにそれをいち早く市場に出すということを続けていかなくてはなりません。また、中国・台湾のメーカーは意思決定の速さが特徴的ですが、当社もその点を強く意識するようになっています。実際、以前に比べて決断のスピードは格段に速くなっていると感じますね。

基礎研究ではない──。「商品」として仕上げるまでが仕事

福島県郡山市にある郡山事業所

電子材料事業部は現在、キャリア人材を積極的に募集していますが、その背景を教えてください。

まず1つは「商品開発のスピードアップ」を図るためです。われわれはハイエンド製品を作っていますが、それがハイエンドでいられる期間は年々短くなっています。競合に追いつかれる前に、新しい商品を次々と提案・開発しなければならない。そのために、電子材料領域で経験を培った即戦力人材が必要となっています。

もう1つは、ハイエンド製品に対する「お客様の要求がピンポイントになっている」ことです。以前だと、携帯電話用や自動車用など違う製品でも同じ材料で対応できたのですが、近年は製品ごとに必要となる特性が異なり、ピンポイントでその特性に対応できる「とがった材料」が求められるようになっています。そのため、開発点数は増加し、人材もさらに必要になっているわけです。

電子材料事業部では、具体的にどのような人材を求めているのでしょうか。

当事業部が開発しているのは「材料」ですので、電気系よりも化学系のスキルを持っている方が即戦力になると思います。ただし、最終的に使われるのは電気製品なので、電気系に対する興味を持っている方だとうれしいですね。

マインド面では、「地道に仕事ができる人」が第一ですね。われわれの仕事は、成果がすぐに見える仕事ではありません。開発している材料が商品化されてお客様に売れるようになるまで4~5年かかることも珍しくないので、その間コツコツと粘り強く仕事ができることが大事です。

また、先ほども触れましたが「グローバルマインド」を持っていることも重視したいですね。海外に行って、さまざまな国のお客様や現地のメンバーとコミュニケーションをとりながら開発を進めるのも、われわれの重要な役割です。最初から英語が完璧にできることは求めていませんが、そうした環境に抵抗がない方のほうがご活躍いただけるでしょう。

加えて、われわれの仕事は開発といっても基礎研究ではなく、あくまで「商品開発」です。樹脂の配合設計をして、お客様の求める特性を実現できたらそれで終わり、ではありません。開発した材料を工場で量産できるようにし、「商品」として仕上げるまでが仕事です。だからこそ開発拠点が工場にあり、工場の生産や品質保証のメンバーとも密接にコミュニケーションをとりながら開発を進めることが求められます。

最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

当社はハイエンドゾーンで世界No.1のシェアを持っているため、お客様から最新の情報をいち早く手に入れ、その情報に基づいた開発ができます。他社の後追いではない、最先端の開発を常に行えるのは、エンジニアにとって大きな喜びとなるでしょう。

繰り返しになりますが、われわれのモチベーションの源泉は「われわれの材料がなければ、次世代の製品・社会は成り立たない」という点にあります。お客様と一緒に次世代を作っていく。そこに共感していただける方に、ぜひ仲間になっていただきたいです。

出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック株式会社」(2020年9月17日公開)より転載
https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/5tu75r2/

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*所属・内容等は取材当時のものです。

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