パナソニックの#はたらくってなんだろう
HRテクノロジー領域の改革を担い、人事DXを推進

グループ会社数500超、従業員数約24万人、日本有数のグローバルカンパニーであるパナソニック。その中において、パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社(以下、PEX)は、人事戦略をはじめグループ経営に不可欠な機能を併せ持つ組織として2022年4月に設立されました。今回は、改革真っただ中にあるHRテクノロジー(人事情報システムとピープルアナリティクス)領域を担うメンバー2名に、PEXが見据えるビジョンや働く醍醐味についてお話を伺いました。
プロフィール
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岩崎 奈央子
パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社 人事部門 エンプロイーサクセスセンター HRテクノロジー統括室 室長
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岡安 一也
パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社 人事部門 エンプロイーサクセスセンター HRテクノロジー統括室 ピープルアナリティクス課 主幹
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目次
パナソニックグループ全体の人事DXの推進に携わるチャンス
はじめに、PEXのミッションや事業内容について教えてください。
PEX含めパナソニックグループ全体が変革期にあるとのことですが、HRテクノロジー領域におけるミッションや課題をお聞かせください。

一番大きなミッションは、パナソニックグループ全体のスローガンである「一人ひとりが活きる経営」を実現するための企画や施策の実行になります。人と組織に関わるあらゆるステークホルダーに寄り添い、個人と組織の挑戦・成長支援に資するHRISを提供し続けると共に、ピープルアナリティクス等のデータ活用の取り組みに挑戦し、人事DXを推進する役割を担っています。
事業会社制に移行したことにより、各事業会社がそれぞれ向き合う業界での競争力強化に向け、経営戦略に連動した人事戦略および人事制度・施策を構築・展開するとともに、社員のウェルビーイングの実現に向けた取り組みを推進しております。
それにより、これまで一つの人事制度の下で構築されていた全体共通システム・データ基盤に対して、グループ全体で共通する部分と個社でカスタマイズ可能な部分を明確化するなど、事業会社制に合わせた対応が求められています。
「一人ひとりが活きる経営」の実践を加速させるためには、経営者、組織責任者が自分の会社・組織・チームの情報をタイムリーに過不足なく把握でき、従業員に寄り添うためのマネジメント環境の実現やデータ×テクノロジー活用によるマネジメント生産性向上を実現するための環境整備が求められます。
また、従業員エンゲージメント・生産性の向上に繋がるような人事サービス基盤の整備も不可欠です。現場レベルで一人ひとりが活きる経営の実践加速やステークホルダーの期待に応えられる人事基盤の整備は、私たちに課せられた重要なミッションであり、グループ全体の成長にも直結するものといっても過言ではありません。
データとテクノロジーをフル活用した、業務効率化・高度化に資するHRISを構築
パナソニックグループ全体のHRテクノロジー領域における改革のロードマップをお聞かせください。

現在、組織・人財情報の一元化・可視化やデータに基づく組織・人財マネジメントを実現するための情報活用基盤の構築と、従業員体験価値・生産性向上を実現するためのワンストップな人事サービス基盤の構築に取り組んでいます。前者の取り組みは対象となるグループ会社が国内外で500社以上もあるため、難易度含めて非常にチャレンジングな案件になっています。
また、新システムに搭載する人事関連データについても、ピープルアナリティクスの取り組みを推進することで順次高度化させていく予定です。まずレベル1として既存人事データの集約・可視化に取り組み、次にレベル2として複数の人事関連データを有機的に結合するような分析に挑戦していく予定です(例:幹部開発に必要な経験・資質の明確化、社員エンゲージメントプラス因子の明確化など)。
最終的にはレベル3として、将来の予測・シミュレーション(例:ポストに対する活躍人財予測、上司・部下の相性マッチングなど)にも取り組んでいく予定です。人事データ活用を成熟化させていくことで、マネジメントおよび人事業務の高度化を実現していきたいと考えています。
岩崎さんの統括するHRテクノロジー統括室では、上記のロードマップ達成に向けてどのような業務を担っているのでしょうか。

HRテクノロジー統括室は、三つの課で構成されています。
一つ目は、「戦略企画課」です。この課は、事業会社制化に伴う、人事制度・業務改革に柔軟かつ迅速に対応可能な次世代HRISの構想企画の推進や適切なQCDS(品質・コスト・納期・セキュリティー)レベルでの安定・安全なHRISを提供するためのガバナンス機能を担っています。
二つ目は、「HRシステムソリューション課」です。勤務・給与・人事管理・評価といった人事情報システムの企画・開発・改善を担当すると共に、人事領域のデジタル化推進(人事領域で提供する各種システムの利便性向上)を牽引するミッションを担っています。
三つ目は、「ピープルアナリティクス課」です。パナソニックグループの人事領域におけるデータ活用のあり方を構想し、データ分析・ソリューションの企画・施策実行を担うと共に、データ活用の根底となるデータの蓄積・管理を行うシステム基盤の構築や、データ活用人材の育成にも携わっています。
どの業務も、部門内はもちろん、各事業会社の人事担当者やシステム関連会社のエンジニアと密にコミュニケーションをとりながら、一つのチームとしてプロジェクトを回していくことが不可欠です。プロジェクトに資するアイデア・提案があれば、積極的に採用して改革を進めているので、年次や職位にかかわらず誰もが中心メンバーとして活躍できる環境です。
パナソニックグループ全体の人事戦略を担う部門として、どのような人材を求めていますか。

組織・人事領域のシステムおよびデータ活用に関連したコンサルティング業務、事業会社における人事情報システムの企画・開発・運用経験をお持ちの方は、その知見がフルに活かせると思っています。また、「IT領域の経験はあるものの人事領域の経験はない」という方でも、人や組織に強い関心・興味をお持ちの方であればぜひお話ができたらと思っています。
現在、パナソニックはグループ全体で変革期を迎えています。相当な額の投資をしながら、ドラスティックに変革を行っている最中ですので、定型的な仕事ではなく、変化を受容しながらチャレンジすることをいとわない方は、裁量を持って働けますし、その結果自らのキャリアの幅をどんどん広げていけるでしょう。
自分自身で仕事をつくっていくことを楽しめる方であれば、いかんなく力を発揮していただける環境があります。ぜひ私たちの挑戦に加わっていただける方をお待ちしております。
グローバルなステークホルダーとの対話で磨かれる、キャリアの専門性
岡安さんは2022年9月に入社されたそうですが、PEXに入社を決めた理由をお聞かせください。

前職では、事業会社の情報システム部門に所属していました。そこでは、IT企画やプロジェクトマネジメントの実施と併せて、数百名の人員管理や新卒研修プログラムの企画など、部門人事業務にも携わっていました。
また、ITコスト分析など、「データ」に携わる仕事もしていたのですが、もう一歩踏み込む形でより専門性を持ってデータを扱う仕事に携わりたいと考えていた折に、本ポジションを知ったのが直接のきっかけです。年齢的にも30代半ばにさしかかっていたため、自分のキャリアの軸となる専門性を磨くベストなタイミングだと考え、転職を決断しました。
また、変革期にあるパナソニックグループで働くことで、自分の仕事が直接グローバルにも影響を与えられることも大きな魅力でした。国内外の拠点とのコミュニケーションで、これまで国内に向いていた自分自身の固定観念を広げられるのではと考えたのです。
現在担当されている業務やプロジェクトについてお聞かせください。

直近で手がけたのは、人事指標の可視化を実現するための「HRダッシュボード」の構築です。これまでは各事業会社の人事担当者が、「Excel」で手集計・分析しているケースが多く、多くの手間と時間がかかっていました。
そこで、事業会社の人事担当者の皆様と既存のデータ関連業務の効率化観点も踏まえたディスカッションを重ねながらHRダッシュボードを構築していきました。現在はこのHRダッシュボードを各事業会社の経営者や組織責任者といった層に対しても展開すべく、準備を進めております。
このプロジェクトを通して感じた仕事のやりがいや面白さについてお聞かせください。

入社してすぐのタイミングから各事業会社の人事担当者の皆様と密にコミュニケーションをしながら仕事を進めていくのは、とても貴重な経験でした。事業会社制に移行したことで、さまざまなステークホルダーの意見をくみ取りながらプロジェクトを推進していくのは、やりがいを感じる一方、難しさももちろんあります。
目指す方向性は同じでも、細かなニーズには違いがあり、何を優先して仕組みを構築していくのか、最適解を選択しながら取り組んでいます。入社してすぐにこのような全社横断プロジェクトを担当するチャンスに恵まれたことは大変ありがたかったです。
入社後すぐに、全社横断プロジェクトの経験を積める
PEXに向いているのはどんな方だと思いますか。

課題に対して正面から向き合える方、最後までさじを投げずにやり遂げられる方だと思います。パナソニックグループは国内外に約24万人の人材がいますし、今回のHRIS改革にかける投資額も非常に大きいです。ステークホルダーの数も多く、プロジェクトマネジメントをしていく際は、さまざまな意見と向き合い、ベクトルを合わせていく力が必要になります。
逆にいえば、あきらめずに挑戦し続けられる方であれば、入社後すぐにでもプロジェクトのメインプレーヤーとして活躍するできる環境だと思います。
最後に、今後のキャリアの展望についてお聞かせください。

もともと、「データアナリスト」としての専門性を持った仕事をしたいと考えて転職を決意したため、今後もしっかりと時間をかけてスキル・経験を積み、パナソニックグループにおけるピープルアナリティクス推進の第一人者になれるように努力を重ねていきたいと思っています。
HRダッシュボードをはじめとしたデータ活用基盤を整え、「データを実業務に活用することのメリット」を各ステークホルダーに波及させ、業務の効率化・高度化を実現するために日々取り組んでいきたいと思っています。
キャリア入社者から見た、「パナソニック」で働く魅力とは
ここからはお二人に伺います。キャリア入社者のお二人が思う、PEXならではの魅力や、入社前後の印象の変化について教えてください。

私はこれまで3社ほど経験していますが、キャリア入社者というと「すぐに活躍できて当たり前」で、短期間で自力で立ち上がることを求められることが多かったです。パナソニックに入社して非常に良かった点として、わからないことを質問した際、情報を出し惜しみせずに親身になって教えてもらえるなど、親切なメンバーが周囲に多かった点です。上司や部下をはじめとした仕事に関わる方々に日々非常に支えられていると感じています。
また、これまで「キャリアは自分でつくるもの」という考え方の会社で働くことが多かった中、パナソニックでは、各個人のキャリア形成に対して上司や先輩が積極的に寄り添っている姿をよく見かけます。私はそこに非常に好感を覚えています。

私は初めての転職ということもあって、入社前はいろいろと不安を抱えておりました。入社当時はコロナ禍によるリモートワーク中心の働き方が主流であり、部署のメンバーの半分以上が別拠点の勤務であったため、対面でのコミュニケーションが少ない中でどのようにチームメンバーと関係性を深めればいいのか、コミュニケーションの取り方について未知数なところがあったのです。
しかしながら、いざ入社してみると、「Teams」を効果的に活用したフォローアップ体制があり、例えば何か不明点があれば気軽に質問できるチームの雰囲気もあったので、入社当初から気兼ねなくコミュニケーションを取ることができました。
また、1on1の文化が定着しており、上司や先輩から「1on1する?」と声をかけてもらう機会も多く、気軽に何でも相談できる環境でとても助かっています。私のように初めて転職する人にとっても、安心して入っていける職場環境だと思います。
変革期だからこそ、自分の手で新しい仕組みを構築できる
今PEXに参画することで、キャリアにおいてどんな価値が得られると思いますか。

国内外で500社超、総勢約24万人の社員抱えるグローバル企業の、HRテクノロジーの変革に携われる機会はそうそうあるものではないと感じます。新しい組織・人材マネジメントの仕組みや世界を自らの手でつくることができるチャンスでもあります。

私は入社後すぐに、事業会社の人事担当者の皆様と密接にコミュニケーションする機会に恵まれたため、よい経験が積めている感覚があります。「ピープルアナリティクス課」のメンバーとして、パナソニックグループ全体のデータドリブン人事体制の実現を目指して鋭意努力していきたいと思っています。
出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社」(2023年7月20日公開)より転載
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*所属・内容等は取材当時のものです。
「あらゆるオペレーションを革新し、人と社会の豊かな未来を創る」をミッションに掲げているPEXは、経理・財務、人事、法務、情報システム、知的財産、調達、物流など、パナソニックグループの経営に必要な専門機能を集約した会社です。
2022年、パナソニックグループが事業会社制に移行したことを受け、私たちPEXもグループ全体の経営基盤・競争力の強化を図るため、専門機能のブラッシュアップ、システム基盤の再構築に取り組んでいます。