パナソニックの#はたらくってなんだろう
人的資本経営の最先端で、変革の最前線を体感するなら今!

パナソニックグループは2022年4月に事業会社制に移行し、各事業会社が独立した法人として社会や顧客と向き合い、自主責任経営に取り組んでいます。今回はそのなかでも、BtoBの電子部品・制御デバイス、電子材料などの開発・製造・販売を担うパナソニック インダストリー(以下、PID)で幅広く人財を募集。経営の中心に「人」を据え、進化を遂げようとしているPID独自の人財施策とDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の最新状況について、人事戦略統括部部長の栃谷氏と第一線で活躍中の課長・木村氏に伺いました。
プロフィール
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栃谷 恵里子
パナソニック インダストリー株式会社 人事戦略統括部 統括部長
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木村 沙知子
パナソニック インダストリー株式会社 メカトロニクス事業部 R&Dセンター ハードウェア技術部 ハードウェア技術3課 課長
目次
経営の中心に「人」を据え、誰もが成長実感を得られる環境へ
はじめに、グループにおけるPIDの位置づけを教えてください。
PIDのミッションについてもお聞かせいただけますか。

私たちは、「多様なデバイステクノロジーでより良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献し続ける」というミッションを掲げています。そのうえで、2030年にありたい姿を「未来の兆しを先取り、お客様とともに社会変革をリードする」と定めました。
これは、デバイス事業が高品質な商品で、お客様の要望に真摯に対応して信頼を得るという、ともすれば受け身になりがちであるところから、お客様の課題を先取りし、一歩先を行く提案力で、PID自らが能動的に社会を変えていく姿勢を重視する意思の表れになります。
変革を進めるなかで、私たちのコアバリューは「人財資産」であると再認識し、「経営の中心に人を据え、一人ひとりが主役の会社になる」ことを創業の2022年4月1日に改めて社員に発信しました。そのことに向け、「挑戦しよう、失敗から学ぼう」など、従業員に向けて日常業務を進めるうえで心がけてほしい7つの行動指針を定めています。人財は最も得難い資産だからこそ、仲間とともに失敗を恐れずに挑戦し続ける。そんなPIDらしい考え方を反映したものになります。
新体制に移行してから約1年、PIDでは今どのような人財戦略を進めているのでしょうか。

私たちは、これまで以上に多様な人財が入り交じり、お客様や社会のために未来志向で挑戦し続ける企業風土の醸成を目指しています。そのためには、社員が自身の能力を最大限に発揮し、それらを通じて日々成長実感を得られる会社でなければなりません。
現在、さまざまな分野でプロフェッショナルとして活躍する人財を積極的に受け入れるとともに、多様な人財や知見をコラボレーションし、チームで成果を最大化していける組織をつくろうとしています。
そこで打ち出しているのが、「ファーストペンギン・ファースト」です。リスクを恐れず初めてのことに挑戦する精神の持ち主を、敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼びますが、私たちも挑戦が称賛され報われる文化として、この「勇敢なペンギン」が次々と生まれる集団を目指しています。
もちろん、誰もが臆せず挑戦できるためには心理的安全性は重要なカギになります。DEIの理解向上と実践、「フリーオフィス制度(リモートにより勤務地を問わない働き方)」などによる働く場所・時間の柔軟性向上など、現場の声を吸い上げながら、PIDならではの働きやすい環境整備も急速に進めています。
「ファーストペンギン・ファースト」で挑戦が称賛される風土を醸成
人財戦略の取り組みとして、具体的にご紹介いただけることはありますか?

誰もが挑戦・成長できる環境整備の一つに、いつでも、どこでも、誰でも学べるプラットフォーム「マナビバevery」を開講しました。これは個々のキャリアビジョンの実現に向け、「自発的な学び」を支援するべく、社内外の豊富なコンテンツを社内WEBサイト上に準備し、自由に選択して学ぶことを可能としたものです。
自身にとって必要な研修を自己発意で選択し学ぶというスタイルを基本としていますが、導入後は反響も大きく、昇格に向け事前に計画的な受講を推奨するステップアップ研修は、各階層において、当初想定の2~4倍近い応募があり、これほど挑戦意欲の高いメンバーがいたことに驚かされました。外部機関が主催する学び放題の自己啓発研修も、すでに4,000人以上が受講しています。
また、異動や昇格については「公募」を基本とし、PID独自に進化させています。従来の昇格は、上司の推薦により、年1回の昇格時期に向け、半年間の非常に負荷の高い研修やOJTを受けて臨むものでした。異動も一部は公募もありましたが、社命によるものが基本でした。それを、通年で必要なタイミングで募集がされ、要件を満たす誰もが、いつでも応募、挑戦ができ、面談を通じて異動や昇格が実現していくという制度に大きく変えました。
こうした当社の人財戦略の取り組みは高く評価され、「人的資本調査2022(※)」に参加する企業・団体280社の内、トップ10社として「人的資本リーダーズ2022」に選定されています。
※「人的資本調査2022」一般社団法人HRテクノロジーコンソーシアム、HR総研(ProFuture株式会社)、MS&ADインターリスク総研株式会社共同企画
PIDはどういった方に仲間になってほしいですか。

先ほどお伝えした「ファーストペンギン・ファースト」の思いから、自らが率先してチャレンジし、挑戦する人をリスペクトできる方、変化を楽しみながら前向きに未知の領域へ飛び込めるような方は大歓迎です。
新体制に移行し、まだできたばかりの事業会社ですが、豊かなアセットとパナソニックブランドをもって社会にインパクトを与えられる環境なのは間違いありません。「変革まっただ中の今を成長できる環境と捉えて、一緒に挑戦したい」という人が次々と仲間に加わってくれています。長年パナソニックで働く社員とさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが刺激しあって、PIDらしい良い形ができ始めていますね。
もともとパナソニックには、「完遂力」というお客様に真摯に向き合い、強い意志でやり切る風土が根付いていますし、創業者の松下幸之助が提唱した「社員稼業」には、誰もが任せられた仕事において「責任ある経営者」という意識で取り組もうという思いが込められています。私たちが大事にするこうした思いに共感いただけた方、挑戦を楽しみたい方は、ぜひ一度お話だけでも聞きにきてください。
初めて尽くしの部門横断プロジェクトで、PMとしてシナジーを創出
木村さんは20年以上パナソニックでご活躍されてきたそうですが、これまでどういった経歴を歩んでこられたのでしょうか。

私は入社以来、一貫してR&D(研究開発)部門で開発に携わっています。最初は光通信デバイスの開発業務に従事し、その後は時代のトレンドに合わせてさまざまな領域を経験してきました。
単品部品からモジュール部品など、幅広い部品を手がけ、新しい取り組みや先行開発に挑戦させてもらう機会が多く、最近ではモノとサービスを組み合わせた製品開発も手がけました。
印象的なプロジェクトや、PIDで働くやりがいを教えてください。

先ほどお話ししたモノとサービスを組み合わせた事例として、高調波センサーとAIを組み合わせた「AI設備診断サービス」の新製品開発の案件があります。これは、製造現場の設備を適切なタイミングでメンテナンス・部品交換ができるよう、「設備を診断し、異常を見える化する」というもので、現在さまざまな業界から注目していただいています。
開発当初は組織初のサービスビジネスだったこと、また私にとって初めてプロジェクトマネージャー(PM)を務める取り組みだったこともあり、幅広い開発領域に対し、関連する法規や社内ルールを調査するところから始めるなど、さまざまな苦難がありました。
しかし、部門として未経験で知見がない場合でも、社内を探せば必ずその領域の専門家が見つかり、助けを求めると忙しいなかでもしっかり協力してくれたので、本当に心強かったです。事業部が「サービス事業をやる」と明確に意思表示してくれたこと、部門横断で組織一丸となって取り組めたおかげで、何とか製品化を実現させることができました。
PIDではこのように、部門を横断したプロジェクトが数多くあり、各人の強みを持ち寄って新たな価値を創出するようなチャレンジがいくらでも経験できます。また、社内には驚くほど多様な専門家がいるので、ネットでは決して知りえないような一次情報が得られることも少なくありません。
私自身、新サービス立ち上げやネットワークシステム構築で困っている部門から相談されることも多く、お互いの強みを存分に発揮しながら次々とシナジーを生み出し、成長し続けていけるところに、非常にやりがいを感じています。
経験も働き方も千差万別。自分らしくスキルアップしていける場所
木村さんがキャリアを築くなかで大切にしていることや、それを後押しするような会社の制度・サポートがあればお聞かせください。

私はもともと自分から積極的に働きかけるタイプではなかったのですが、PIDでさまざまな挑戦機会を得たことで、チャレンジを楽しみながら人とのつながりを広げられる点に面白さを感じるようになりました。そうした積み重ねが、好奇心旺盛にいろいろなことに挑戦していく今の自分につながっていることは間違いなく、今後もこの姿勢を大切にしていきたいと思っています。
当社には学びのプラットフォーム「マナビバevery」が整備されていて、たとえ今の業務に直結しないビジネススキルでも、自身の将来やキャリアのためにいつでも学べるので、意欲さえあればいくらでも成長できる環境だと感じます。
また、新たに設けられた「公募型異動制度」によって、「自分のキャリアは自分でデザインしていくものだ」という強いメッセージを受け取り、一度限りの自分の人生で、自身の可能性にチャレンジしたいと視野を広げるきっかけになりました。
その一つとして、現在、経営幹部によるスポンサーシッププログラムに参加しています。これは、特定の経営層と1対1でスポンサー・スポンシー関係を持ち、アドバイスや相談を求めることができるというものです。プログラムを通じて自身の視座が上がるとともに、拠点を超えた参加者同士の横のつながりも生まれ、私にとって新たなステップアップを予感させるものになっています。
働く環境や雰囲気の魅力などもあれば、ぜひ教えてください。

当社はリモートワークによる在宅勤務環境もしっかり整備済みです。実験が多く出社が主体のハードウェア開発系の職種でも、書類仕事は在宅勤務の日にまとめて行うなど、プライベートの予定と組み合わせてうまく活用できる環境です。またソフトウェア開発チームでは、課長自身が単身赴任を解消して遠方の自宅でのリモートワークに切り替え、メンバーも大半が在宅勤務で効率化を図るなど、部署それぞれの特性に合わせて働きやすい環境を実現しています。
もちろん、在宅勤務者が多い部署ではオンラインならではのコミュニケーションの仕方も真剣に考えられており、最近では気軽に雑談できるチャット部屋を設けて、在宅勤務でも仲間の気配を身近に感じられる仕組みをつくるなど、より良い環境を目指して日々アップデートがなされています。一方で、直接のコミュニケーションの大切さも改めて見直されており、関係メンバーで出社日を合わせてFace to Faceの会議で集まるなど、出社と在宅勤務をうまく両立する工夫もしています。
PIDにはさまざまな経験やスキル、価値観を持つ人が集い、多様な働き方を実現しています。組織としてこれからますます新たなことに挑戦し、進化を遂げる面白いフェーズに入っていくので、このダイナミズムを体感したい方、変革の最前線を楽しみたい方は、ぜひご応募ください。
出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック株式会社」(2023年3月16日公開)より転載
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*所属・内容等は取材当時のものです。
PIDはグローバルで4万4,000人の従業員と84の拠点を有し、60万品番もの製品を約2万5,000社のお客様に提供する、グループ内でも圧倒的存在感を誇る組織です。
事業部門としては、メカトロニクス事業部、産業デバイス事業部、デバイスソリューション事業部、電子材料事業部の4つがあります、現在は工場省人化・情報通信インフラ・車載CASEといった社会課題の解決に向けたの3つの領域に注力しています。
日本の電子部品メーカーはグローバルで見ても、国内で見ても、非常に強いポジションにあり、大きなデジタル化の波に乗り成長基調にある恵まれた領域といえます。それもあって2021年度の実績では、グループにおいて売り上げの15%、営業利益の25%のシェアを担う重要な位置づけとなっています。