パナソニックの未来を握る「人事」の仕事
2022年4月に持ち株会社制に移行した、パナソニックグループ。加速度的な環境変化に対応すべく、各事業会社が独自の戦略をもち、グループ全体の競争力を高めていこうとしています。今回はそうした新しい環境下で、各事業会社の人事・評価制度の設計など、HR領域を軸に組織をドライブする人事メンバーを募集します。パナソニックグループの人事として働く醍醐味、今だからこそ得られる経験とは何か。今まさに変革の最前線で活躍する人事部門の2名にお話を伺いました。
2022年08月
自分の「やりたい」を実現できる、フラットな組織を求めて転職
プロフィール
-
酒巻 奈央子
人事部門 エンプロイーサクセスセンター 人事ソリューション企画室 課長
酒巻さんは2021年10月にパナソニックグループに転職したそうですが、入社のきっかけについて教えていただけますか。
私は大学卒業後に商社に入社し、その後転職したIT系企業で人事のキャリアをスタートさせました。その後はメーカー、エネルギー企業で人事領域を担当し、制度設計や教育・労務・人材開発など幅広く経験しました。前職のエネルギー企業では、経営統合における人事領域の担当者として着任。制度設計とその後の運用まで見届けることができ、自分としてやりきったと感じられたため、次なる新天地を探そうと考えました。そこで出会ったのが、パナソニックです。
以前にパナソニックの人事に関する記事を読んだことがあり、いまだに「従業員は会社のもの」と考える企業が少なくないなか、「従業員の意向を反映する人事制度(キャリアオーナーシップ)に積極的に取り組んでいる」という内容に強く惹かれました。そのときの印象が頭に残っていたこともあり、ぜひ一度お話をしてみたいと面接を受けることにしたのです。
選考を受けてみて、どのようなことが入社の決め手になったのでしょうか。
入社を決めた理由は2つあります。1つ目は、パナソニックなら自分にとって価値のあるキャリアが描けると思ったからです。当時は、パナソニックが事業会社化する直前。私は前職で経営統合に関する制度設計に携わっていたので、この経験が生かせるのではないかと感じました。選考では「私自身が何をやりたいか」を親身になって聞いてくれて、何か決まったことをやるだけではない、可能性に満ちた環境なのだとワクワクしました。
また、これまでの経験を生かせるだけでなく、大企業の事業会社化というめったにない局面で働けるとあって、ここでのキャリアは自身の人生にとって大きなプラスになるだろうと確信しました。面接を通して会った人や会社の雰囲気からも、「変わらなければならない」という強い意志が感じられ、変革に向けた本気度も背中を押してくれました。
2つ目は、所属部署の上司となる尾中(俊之)と一緒に仕事がしたいと率直に思えたことです。正直、面接を受ける前までは「歴史のある大企業で、過去を踏襲する風潮があるのではないか。本当に変われるのだろうか」「転職者も活躍できる土壌なのだろうか」と不安を抱いていました。しかし、面接時に尾中から、「新しい時代に向け、組織をあげて変わろうとしている」「不安があるのは当然のことなので、慣れるまでしっかりサポートする」と丁寧に不安をほぐしてもらいました。伝えられた内容はもちろんのこと、尾中のあたたかい人柄そのものにも惹かれ、「ここで働きたい」と強く思い、入社を決めました。
現在はどのような仕事を担当していますか。また、入社後に印象的だったことがあれば教えてください。
2022年3月までの間は、事業会社化前の評価制度の運用見直し、また事業会社化後のパナソニックグループにおける評価や登用に関する基本的な考え方(ガイドライン)の策定および、全社的に行う従業員の意識調査を担当していました。4月以降は、従業員意識調査に加え、事業会社が制度設計をする際の支援を担当しています。
実際に働いてみると、老舗企業特有の堅苦しさや古くささを感じなかったのは面接時に尾中が言った通りだったのですが、入社したばかりの自分も自由に意見やアイデアを発信することができるほか、それをしっかりと受け止めてくれる環境だったことに驚きました。
パナソニックは入社時期や役職、年齢を問わず、どんな人でも対等に接し合えるフラットな社風のため、尾中はもちろん、他部署においてもコミュニケーションが活発です。自分の今後のキャリアについても気軽に相談しやすく、適切なアドバイスをもらうことができるので、これから入社される方も安心いただけると思います。
人事ソリューション企画室のメンバーは、多様なキャリアを持つ中堅層が多く在籍しています。長くパナソニックにいて過去からの経緯をよく把握している人や、評価制度全般の知識が豊富な人、新しい制度に精通している人、施策の具現化が得意な人など、多様な強みを持つメンバーが集まっています。さまざまなエキスパートがいるので、日々勉強になりますし、「自分の知識をさらにアップデートしよう」とモチベーションも上がりますね。
目覚ましいスピードで進む変革の真っただ中で、自身の成長を実感
パナソニックの人事を通じて得られる醍醐味は何だと思いますか。
まず人事そのものの魅力は、会社のアイデンティティーを作り上げられることだと思います。会社は、そこにいる人々が同じゴールを目指して初めて「組織」になります。人や組織をつなぐ人事制度や、会社の文化を作る評価制度のあり方をとことん考え抜ける。これが人事の魅力だと感じます。
そのうえでパナソニックだからこそ感じられる醍醐味は、この変革期を人事担当者として支えられることでしょう。改革に向けた本気度は業務の端々から伝わってきます。例えば、私が担当した制度設計・見直しは、通常は1、2年かけて行われるものです。しかし今回は約半年と、周囲が驚くほどのスピード感で練り上げました。
「本気で変革を成し遂げる」という熱気のなか、チームの皆とフランクに意見を出し合って制度を作り上げることができたのは、貴重な経験です。この仕事を通じて、変革の真っただ中に飛び込んでよかった、この会社なら自分をどんどん成長させることができると改めて実感しました。
ちなみに、入社してから一度も「パナソニックは過去にこうしていたから」「前例を踏襲するように」などと言われたことがありません。むしろ、変革しようとするあまり、業務に対して「もう少し違う方法があるのでは」「どうしたらよりよくできるだろう」と、組織が一丸となって現状の課題に真剣に向き合い、何度も検討を繰り返しています。仕事の領域が制限されることもなく、組織のために必要なことであればいくらでも挑戦の機会がもらえる。そんな自由にあふれた環境です。
パナソニックグループで今後チャレンジしたいことがあれば教えてください。
今実施している従業員の意識調査・分析は今までにあまりやったことがない業務です。よい機会なので、組織行動に関する知識を身につけ、人の行動変容に関するメカニズムに精通していきたいと考えています。
また、現在はホールディングス傘下の事業会社の制度設計をサポートする立場でもありますので、事業会社の人事担当者としっかりと連携していきたいです。個人的には、事業会社化後もグループの連帯は不可欠だと感じていますので、事業会社の人事の方々に寄り添い、従業員の声を吸い上げ、グループ各社に浸透する制度を作っていこうと思っています。歴史ある企業でありながら、常に革新的な挑戦を続けている点など、他社から転職してきた身だからこそわかる客観的な「パナソニックのよさ」を従業員に伝えていく活動もしたいですね。
これから先、パナソニックグループはまだまだ変わり続けていきます。そうしたなかで、人事としてこれまで経験したことのない領域にチャレンジしていける。このワクワク感を味わえるだけでも、転職した価値はあったと感じます。自身のキャリアをさらに豊かにしたいという方に、ぜひご応募いただけたらと思います。
ゼロから人事制度を設計──今だからこそ得られる貴重な経験
プロフィール
-
尾中 俊之
人事部門 エンプロイーサクセスセンター 人事ソリューション企画室 室長
2022年4月から、パナソニックは事業会社化しました。グループの変革の状況や、そのなかで人事が果たす役割について教えてください。
今回の事業会社化は、パナソニックの事業全体の競争力を高めていく目的で実行されています。人事領域でいうと、これまで本社がグループ横断で制度設計を行っていたことで、全社一律的な各事業会社の実情に見合わない制度になっていたり、環境変化が起きたときに迅速に対応できなかったりするなど、課題がありました。また事業会社側の人事担当者は、何か新しい取り組みをしようとするたびに本社の意向を伺う必要があり、そこで頓挫してしまうことも少なくありませんでした。
しかし2022年4月からは、各事業会社の人事担当者が自社に見合う人事戦略や施策、制度を決めていくことができます。例えば、事業における競合他社と比較して、適正な報酬水準に設計する、あるいは事業の実態に合わせてフレキシブルに人を採用するなど、事業会社ごとに人事領域を適切にハンドリングしやすくなるでしょう。
パナソニックの人事領域には、創業者の言葉「事業は人なり」が根底にあり、それは揺るぎません。組織を魅力あるものに変えていくのが制度であり、それを具体化するのが人事。人事が現場で起きていることに真摯に向き合いながら、自社の人や組織、文化に携わることで、事業の競争力を高めていけると考えています。
私が在籍するパナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社に関しては、これまで培ってきた知見や制度設計・運用のノウハウを生かし、各事業会社の制度作りを全力でサポートしていく組織でもあります。グループ横断的に行っていくべき取り組みは残しながら、グループ全体でシナジーを生み出していきたい。そう思っています。
このタイミングで、人事としてパナソニックグループに加わる醍醐味はどういったところだと思いますか。
組織としてどのような制度が必要か考え、ゼロベースで構想を練り、実現していけるのが一番の醍醐味だと思います。さらにパナソニックグループとして、横の連携ができるのも魅力ではないでしょうか。担当する事業会社で設計した制度の成功事例が、他の事業会社へと横展開できる可能性は大いにあり、その波及効果は計り知れません。この規模での事業会社化はめったにありませんので、多くの貴重な経験ができるのは間違いないでしょう。
現場と経営、二つの観点であるべき組織を実現する人事へ
酒巻さんから「フラットな関係性」という話がありましたが、パナソニックの風土・環境面における魅力とは何でしょうか。
パナソニックの人事は、比較的裁量が大きく、担当者が事業部長に直談判するなど、「経営層の右腕」のような立ち位置で仕事をしてきました。また、パナソニックグループは過去に三洋電機や松下電工と事業統合する経験をしており、多様な人材や文化が入り交じった環境で、異なるバックグラウンドを持つ者同士が協働してよいものを作ろうという土壌がもともとあります。そうした流れもあって、フラットな環境が今日まで脈々と受け継がれ、活発な議論が日々行われています。これは、当社ならではの魅力だと思いますね。
また、私が統括する部署のメンバーは、人事制度を作ることに対して責任感や使命感を持った人が多くいます。時に意見がぶつかり合うことがあっても、目指すところが一緒なので非常に働きやすいですね。これから加わる方が新しい風を吹き込み、変革を大きく前進させるドライバーとなってくれたら、とても心強いです。
どういった方に仲間になってほしいですか。
これまで培ってきたパナソニックの長い歴史にこだわらず、今自社にとって何がベストなのかをとことん考えてくれる方、そして自分が挑戦したいことを積極的に発信してくれる方に仲間になってほしいですね。自分の得意領域などにとらわれず、社内の多様なメンバーと協働しながら、柔軟に変革を実現していける方は大歓迎です。
また、人事制度を設計するには、現場をよく理解する必要があります。そのため、現場に興味を持ちながら、経営的な観点で会社や制度を見られる方、現場と事業・経営の両方に興味のある方なら、すぐにでも活躍できると思います。
最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします。
入社後に将来の多様なキャリアパスを描けるのも、幅広い事業領域を有するパナソニックならではの魅力です。私も過去に、海外拠点などでさまざまなポジションを経験しました。選択肢とチャンス、経験に恵まれたパナソニックグループだからこそ、今日まで飽くことなくチャレンジし続けられているのだと思います。
新しい局面を迎えている今、「本当に挑戦しても大丈夫だろうか」と不安に思う方もいると思います。しかし、私たちは経営層の右腕として、本気で変革に取り組んでいるところです。人事領域を軸に、自らのキャリアの選択肢を広げたいという方は、ぜひ遠慮なく話だけでも聞きに来ていただけたらうれしく思います。
出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック株式会社」(2022年5月25日公開)より転載
https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/w0zfpti/
キャリア採用にご興味ある方はこちら