パナソニックの#はたらくってなんだろう まだない技術開発で多様な業界に貢献し、社会を見違える世界に変えていく。

笑顔の砂川さんと植田さん

パナソニック インダストリー(以下、PID)は「多様なデバイステクノロジーでより良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献しつづける。」というミッションのもと、技術のプロ集団としてBtoBのデバイス領域を担い、自動運転や5G通信などの最先端分野を軸に革新的な技術を開発しています。基盤となる幅広いコア技術、100年以上培ってきた多彩なデバイステクノロジーを強みに開発を進める、まだ世の中にないものを実現させる技術とは。社会課題の解決や新規事業の創出につながる技術開発の最前線で活躍する女性技術者2名に、お話を伺いました。

2024年03月

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プロフィール

  • 砂川 未佳

    パナソニック インダストリー株式会社 技術本部 センシングソリュー
    ション開発センター ソサエティソリューション開発2部 開発1課 係⻑

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  • 植⽥ 眞由

    パナソニック インダストリー株式会社 技術本部 センシングソリュー
    ション開発センター 基幹技術部 光学技術課 主任技師

    植⽥ 眞由さんのプロフィール画像

目次

  1. まだないものをつくり、社会変⾰をリードする存在として
  2. 独⾃の新しい技術をお客様に届け、⾒違える世界に変えていく。
  3. アイデアを社会実装し、未来の社会の可能性を広げる

まだないものをつくり、社会変⾰をリードする存在として

笑顔の砂川さんと植田さん

パナソニック インダストリー株式会社 技術本部 センシングソリューション開発センター ソサエティソリューション開発2部 開発1課 係⻑/砂川 未佳(左)
パナソニック インダストリー株式会社 技術本部 センシングソリューション開発センター 基幹技術部 光学技術課 主任技師/植⽥ 眞由(右)

はじめに、技術本部やセンシングソリューション開発センターの役割について教えてください。

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砂川

技術本部は、PID横断で新製品やソリューションを⽣み出すための研究開発を⾏っています。例えば、デバイスの性能を従来⽐10倍、100倍にしていく⾶躍的な技術の開発など、世の中の変化を先取りし3〜5年後に必要となる技術を開発する、要素技術開発を主としています。注⼒領域は、PID全体と同じく「⼯場省⼈化」「情報通信インフラ」「⾞載CASE」の3つです。

技術本部のなかでもセンシングソリューション開発センターは今までにない製品や事業をつくることに特に注⼒し、センシング技術をベースに⼈の五感や能⼒を超える新しいデバイスを考えています。最近では、PIDで独⾃開発したにおいの分⼦を捉える技術とAI技術を組み合わせ、デジタル化が極めて困難だとされてきた「嗅覚」をデジタル化する「⼈⼯嗅覚システム」の開発に成功し、実⽤化を⽬指しています。

技術者のアイデアを事業創出につなげる取り組みも活発

笑顔の砂川さんと植田さん

新しい技術開発や事業づくりには、どのように取り組んでいるのですか。

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砂川

技術本部での要素技術開発においては、技術を基点にさまざまな取り組みを進めています。具体的には、各注⼒領域に対し⾃社の技術やデバイスの活⽤⽅法の検討、学会などでの情報収集、そこで知り得た最新技術の実⽤化に向けた可能性検証などです。多様化する社会のニーズに応えるため、現在は新規事業の創出にも⼒を⼊れており、技術者からの発信をきっかけに事業化の可能性を模索する「テーマ化」も多く⾏われています。

「テーマ化」は、個⼈が⾯⽩いと感じた技術や興味をひかれた「種」について主業務と並⾏して研究を進め、実⽤化などの可能性が⾒えてきた段階で起案し、承認されればプロジェクトとして正式に⽴ち上がるものです。実際に、私は⽣体情報を使った新しいユーザインターフェース技術を「テーマ化」してプロジェクトリーダーを務めており、3名のメンバーとともに実験を重ねながら技術の⽅向性を考えているところです。

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植⽥

2022年4⽉にパナソニックが事業会社制に移⾏したことを背景に、PID⾃体が独⽴した事業体としてしっかりと収益の柱をつくっていこうという意識を強く感じています。

また、PIDは「未来の兆しを先取り、お客様とともに社会変⾰をリードする。」をビジョンに掲げているように、世にまだない技術を追い求めることが使命の⼀つです。技術本部でも、業務⼯数の⼀定の割合を新テーマ⽴ち上げの模索にあてようという取り組みも始まっているので、新しい技術やテーマを意欲的に提案できる⽅、プロジェクトを牽引できる⽅は、活躍の機会が⼤いにあると思います。

独⾃の新しい技術をお客様に届け、⾒違える世界に変えていく。

仕事をしている砂川さん

それぞれ担当されている技術領域について教えてください。

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砂川

私の専⾨は情報技術で、⾃社のデバイスやセンシング技術を⽤いたヒューマン・インターフェースの開発を⾏っています。センサを⽤いて⼈の状態を計測しAIによるデータ解析と組み合わせて、本⼈すらも気づいていない⾝体や感情の変化を捉えて⾏動の予測やサポートをするといった、さりげなく⽣活を便利に・快適にするものを考えています。以前は、⾞載 の領域で複数のセンサを組み合わせ、ドライバーの顔画像から現在と今後の眠気を推定・予測する技術を開発していました。

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植⽥

私は光学機器を扱う電機メーカーから転職し、今は⼊社2年⽬で光学系の設計を担当しています。1年⽬にはPIDが今後注⼒していく領域である「⼯場省⼈化」につながる光学システムの開発や、ARグラスなどに関わる光学デバイス、光学モジュールの開発に携わりました。

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砂川

従来の製品を超える精度・性能を備えた光学デバイスから先述した「⼈⼯嗅覚システム」のような材料化学まで、センシングソリューション開発センターは多⽅⾯から新しい技術や事業の開発に取り組み、「⾒えないところから、⾒違える世界に変えていく。」というステートメントの実現を⽬指しています。

⽇々の業務内容やチーム体制についても教えてください。

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砂川

実験と結果のデータ解析が主な業務で、それを個⼈で進めるかチームで進めるかはプロジェクトによって異なります。⼀つの製品開発には複数の技術が組み合わさるので、各技術をそれぞれ専⾨性のあるメンバーで分担して、⼀⼈⼀⼈が担当部分の実験・解析を推進し、週のミーティングなどで議論しながら全体で⽬標値を達成していきます。個⼈差はありますが、2〜3つのプロジェクトを並⾏して担当することが多いですね。

植田さんのプロフィール画像
植⽥

私は今5〜6名のプロジェクトチームに参加していますが、おのおのが研究に没頭して張り詰めたなかで働くというよりも、チームで活発に議論してさまざまな意⾒を取り⼊れながら進めています。プロジェクトの期間は、技術の可能性を探る段階か、すでにお客様がいらっしゃるかなど、開発フェーズによって異なり、1年以内のものから5年程度を要する中⻑期のものまで幅があります。

多様な専⾨家×⾼い技術⼒によって、真に⾰新的なものがつくり出せる

仕事をしている植田さん

PIDの技術者として働く魅⼒やPIDだからこそできることには、どのようなものがありますか。

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砂川

情報系エンジニアの私から⾒ると、技術と⼈財の両⽅がそろい、独⾃の新しいデバイスをつくる製造能⼒があることに魅⼒を感じます。最終商品に近くなればなるほど、載せられる技術は現状と⼤きく違わないものになるので、真に⾰新的なものをつくるときには根本から創造する必要があると考えています。

その点でPIDには回路設計や材料化学などさまざまな分野の専⾨家がおり、他部⾨と⼿を組みながら、技術基点で、その技術の実現に必要なデバイスを開発するといったことが可能です。PIDの製造能⼒と情報スキルを組み合わせることで、市販のデバイスだけではできない新しい技術を⽣み出すことができるのです。

また、PIDがこれまで培ってきたお客様とのつながりをもとに、顧客視点と技術視点の相乗効果で新しいものをつくり出せる可能性があることも、⼤きな強みだと思います。

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植⽥

私は前職でもBtoB関連で光学系の開発を⾏っていましたが、PIDは多種多様な製品やデバイステクノロジーを有しており、技術者も多様なバックボーンや専⾨技術を持っている⼈が多いと感じます。これまで関わったことのない分野の技術者と研究開発できることは、やりがいにつながっています。

やりたいことを発信しテーマ化に挑戦できるという⾃由度の⾼さや裁量の⼤きさも魅⼒の⼀つです。新しい技術やまだ世の中にない製品を開発したい⽅にとっては、環境を⼤きく変えることができて⾯⽩さを感じられる職場だと思います。

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砂川

「共創」という点では、国内の企業や⼤学はもちろん、海外とのつながりもあります。PIDは世界にお客様がいるので、技術についてのヒアリングを⾏う際に海外の担当者と話すことも少なくありません。私⾃⾝も⼀緒に仕事をした経験があります。他にも国際学会の参加や海外展⽰会への出展などがあり、海外に興味がある⽅の活躍のフィールドは広いと思います。

アイデアを社会実装し、未来の社会の可能性を広げる

笑顔の砂川さんと植田さん

技術本部に向いている⼈物像について教えてください。

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砂川

PIDが掲げるのは「未来を⾒据えた開発」なので、最先端技術を⾃ら積極的にキャッチアップし、社会の動向などと照らし合わせてその活⽤を考えられる⽅が向いています。技術開発にとどまらず、お客様に届けるところまでがミッションなので、顧客視点で実際にその技術が役⽴つ・⽣かされるイメージを持ちながら技術開発を進めたいという⽅にはおすすめです。他の部⾨と連携して進めることも多いので、チームワークを⼤切にし、関係者と協働できる⽅と⼀緒に働きたいですね。

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植⽥

PIDでは潤沢なリソースを⽣かして研究開発ができるので、技術はもちろん、他部⾨との連携など多⽅⾯に興味を持ち、積極的に動けてリソースを活⽤できる⽅が向いていると思います。また、研究開発に加えて、これまで多様な製品を開発してきた「ものづくり⼒」もあるため、アイデアを形にして社会に実装し世の中に貢献したいという⽅にとって最適な環境だと思います。

実際に周囲ではどのような⽅が活躍されていますか。

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砂川

粘り強い⼈が多いと感じます。⽇々の業務は⾃由度が⾼く、興味がある技術があれば業務の合間に試してみるといったことも可能なので、能動的に情報を得て⾏動できる⼈たちは、楽しみながら前向きに仕事をしている印象があります。

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植⽥

否定から⼊らず相⼿の意⾒を尊重する⼈や技術についての専⾨知識を楽しそうに説明してくれる⼈が多いです。質問をしやすい⾵⼟はグループ全体でも醸成されており、年に⼀回開催されるパナソニックグループ全体の技術発表会でPID以外の⼈に質問してもみな真摯に教えてくれます。

忙しく緊張感のある職場では若⼿社員が発⾔しにくいということもあるかもしれませんが、PIDは意⾒交換の機会を⾮常に⼤事にしているので、社歴や年齢に関係なくオープンな議論をする⾵⼟があります。転職前は、⼤⼿で固い会社なのではないかというイメージを持っていたので、良い意味でギャップを感じました。

⾃分の想いで働き⽅やキャリアを柔軟に変えられる、豊富な選択肢

今後のキャリア形成やライフイベントとの両⽴について魅⼒に感じられているところはあ
りますか。

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砂川

フレックスタイム制度や在宅勤務制度が活⽤されており、勤務時間を朝⽅にシフトしている⼈などもいます。開発リーダーをはじめ男性の育休取得実績も増えており、育児のために早めに仕事を終えるメンバーもいます。部⾨の特性上、実験や検証など個⼈での業務が多いので、チーム内で進捗や情報の共有ができていれば、⾃⾝のライフスタイルに合わせて柔軟な働き⽅がしやすいです。

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植⽥

私がPIDに⼊社した理由の⼀つに、「PIDであれば、出産・育児などのライフイベントとキャリア形成を両⽴できそう」と感じたことがありました。想像以上に⼥性技術者が多く、ライフステージや個⼈の志向によってやりたいことを全て実現できるような、さまざまな働き⽅があることも⼼強いです。

異動や昇進が会社主導でなく、個⼈の想いを起点に社内公募されているポジションに⼿を挙げられる公募異動制度「Iチャレンジ」を基本としているところも魅⼒で、専⾨領域以外に挑戦しやすく知⾒を広げる機会があることは、技術者の成⻑の後押しになると感じています。

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砂川

PIDではキャリアを形成するうえで「マネジメントコース」と、専⾨領域に特化する、技術リーダーになるといった「スペシャリストコース」のどちらかを選べます。⼀⽅を選んだらコースが固定されるわけではなく、2024年度からは両コースを⾃由に⾏き来できるようになるので、描けるキャリアも広がります。

また、「テーマ化」が推奨される今は、開発テーマを⾃ら⽴ち上げリーダーとして進められる機会が豊富にあり、技術者としての⽅向性を⾃分で選べる絶好のタイミングだと思います。

技術者としてのキャリア形成⾯でも、働く環境の⾯でも、多様な個性を持つ社員⼀⼈⼀⼈の「想い」をサポートできるように、さまざまな選択肢が⽤意されているといえます。技術者としてのキャリアとライフイベントを両⽴し、どちらの希望もかなえられるPIDで、未来をつくる⾰新的な技術を⼀緒に⽣み出していきましょう。

出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック インダストリー株式会社」(2024年2⽉15⽇公開)より転載

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*所属・内容等は取材当時(2024年2⽉)のものです。

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