パナソニックの#はたらくってなんだろう

世界が認めるコンデンサの技術を習得し、グローバルに活躍する技術者へ

笑顔の栗原さんと山中さん

BtoBの電気部品・電子部品・制御機器・電子材料等の開発・製造・販売を担うパナソニック インダストリー株式会社(以下、インダ)。電子部品を商材とするデバイスソリューション事業部にて、世界でもいち早く電解液を使用しない固体コンデンサの事業化に成功したのが佐賀拠点です。グローバルに拠点展開する個体コンデンサのマザー工場として、要素技術開発や新製品開発にスピード感を持って取り組む佐賀拠点で働くやりがいや成長性について、同拠点で活躍する2名にお話を伺いました。

プロフィール

  • 栗原 正太

    パナソニック インダストリー株式会社
    バイスソリューション事業部 導電性・アルミキャパシタBU 佐賀技術部 技術一課 三係 係長

    栗原さんのプロフィール画像
  • 山中 裕貴

    パナソニック インダストリー株式会社

    デバイスソリューション事業部 導電性・アルミキャパシタBU 佐賀技術部 技術一課 二係

    山中さんのプロフィール画像

目次

  1. 一歩先の未来を予測し、次世代の先行開発に貢献
  2. 要素技術開発から世の中に届けるまでの一連を担えるやりがい
  3. 技術的な専門性を磨くことも、マネジメントの道へ進むことも可能

一歩先の未来を予測し、次世代の先行開発に貢献

話をする栗原さん

はじめに、デバイスソリューション事業部の概要について教えてください。

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栗原

デバイスソリューション事業部は、フィルムキャパシタBU、抵抗・センサBU、インダクタ・セラミックBU、導電性・アルミキャパシタBU、サーミスタ・レンズBUという専門性を持った5つのビジネスユニットから構成され、電子部品のなかでも、コンデンサやインダクタ、センサ、バリスタ、抵抗器などの製品の設計・開発・製造を行っています。生産拠点は国内に11拠点、海外はアジアを中心に9拠点、それ以外にお客様サポート・販売拠点を国内外に50拠点設けています。

デバイスソリューション事業部のなかで佐賀拠点が担う役割、主要な開発製品や対応領域は、どのようなものでしょうか。

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栗原

佐賀拠点では、「導電性高分子タンタル固体電解コンデンサ(POSCAP)」「導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ(OS-CON)」の2種類のコンデンサを扱っています。特にPOSCAPは、他拠点から異動してきた技術者が口をそろえて「今まで関わったなかで最も難しい」と言うほど材料や製造プロセスが極めて複雑で、培ってきた技術的な独自性、製品の強さがあります。それゆえ引き合いも多く、収益の柱となっている製品です。

POSCAPはPCやスマートフォンといったICT分野、5G基地局やサーバーなどの産業分野、ADASなどの車載分野において幅広く採用されており、特にデータセンター市場においては世界トップクラスのシェアを誇っています。車載分野の伸び率は特に大きく、さらに近年はAIサーバーなどの技術革新に伴って新たなお客様も増えています。



対象となる市場のスピード感が速いため、佐賀拠点では常に一歩先で求められる特性・スペックを見据え、戦略的に要素技術開発に力を入れています。グループ本社の技術部門はもちろん、佐賀大学など外部機関との共同開発を積極的に行うとともに、拠点独自の勉強会などにより人財育成にも取り組んでいます。

世界的なメーカーとの協業も多数。携わった製品は世界中に広がる

電子機器の画像

技術面や組織面での佐賀拠点の強みは何だと思われますか。

栗原さんのプロフィール画像
栗原

佐賀拠点は世界で初めて電解液を使用しない固体コンデンサの事業化に成功したように、高分子材料技術が非常に高く、世界で見てもトップクラスのポリマー生成技術を有していることが強みです。



また、コンデンサは品番点数も生産数も多いことから部門間の連携が重要であり、生産技術、製造、品質保証などとの連携が密に取れる体制が構築できていることは組織的な強みです。基本的には一つのプロジェクトに一つ、部署横断のクロスファンクションチームを編成し開発スキームを回しており、各分野がプロフェッショナルな視点を持って日々建設的な議論を行いながら、目標に向け尽力しています。



学習意欲が高いメンバーが多いうえ、互いに協力し合う人情味あるカルチャーなので、刺激を受けながら多角的な視点を得られ、技術者としての成長にもつながると思います。

事業の成長性やグローバル観点での魅力はどのようなものがありますか。

栗原さんのプロフィール画像
栗原

電子機器の小型化・軽量化の流れがある今、POSCAPは市場からの引き合いが非常に強くなっています。例えばタブレットの電池持ちをよくしたい場合、バッテリー面積を大きくする必要があります。POSCAPであれば複数の積層セラミックコンデンサ(MLCC)の役割をたった一つで置き換えられ、部品点数の削減による省スペース化に加え、同時にコストも削減できるため、小型化に貢献できるのです。こうした優位性は今後も求められていくでしょう。



グローバルの観点では、海外のお客様が多いため、世界的なメーカーの技術者と会話する機会が豊富にあります。海外出張なども通じてそうした名だたる企業との協業を肌で感じられることは魅力ですし、世界中の人々が自分の携わった製品を手に取っていると思うと、大きなやりがいを感じますね。

要素技術開発から世の中に届けるまでの一連を担えるやりがい

話をする栗原さんと山中さん

山中さんは自動車メーカーで設計を経験したのちキャリア入社されたそうですが、転職の経緯や入社の決め手を教えてください。

山中さんのプロフィール画像
山中

前職では数十人から百人規模のプロジェクトが多かったため、一人の貢献度合いが見えにくく、自分が作りきったと言える裁量の大きい製品を手掛けてみたいと思ったのが転職のきっかけです。加えて、私は新たなものを取り入れながら挑戦していきたい志向があったのですが、自動車業界は安全性の担保が外せないこともあり、そうしたスピード感のある挑戦に踏み切りづらいというジレンマがありました。



インダのプロジェクトは、技術、製造、品質保証など各部署からそれぞれ1~2名ずつが集まる十人弱の小規模なものが多く、一人あたりの裁量が大きそうな点が魅力でした。要素技術開発も並行して取り組めるため、自ら見いだした技術で付加価値の高い製品を生み出せることも知り、転職を決めました。

栗原さんはPOSCAPの低電圧の領域、山中さんは高電圧の領域を担当されているそうですが、主な業務内容ややりがいをお聞かせください。

栗原さんのプロフィール画像
栗原

私は低電圧の新製品開発を行う部署で係長職に就いており、現在は新製品開発2テーマ、要素技術開発3テーマの計5テーマのマネジメントを担っています。進捗管理や開発効率化に向けたフォロー、他部署との調整サポートなどが日々の業務です。



他拠点ではプロセス軸で担当を分けて進行するのが一般的ですが、佐賀拠点では設計から開発まで一人の技術者が一貫して関わることができます。要素技術開発から、それを展開し、製品に組み込んで世に出していくところまでの一連を見届けられることは技術者として楽しくやりがいが大きいです。

山中さんのプロフィール画像
山中

私は現在、高電圧の新製品開発でプロジェクトリーダーを務めています。進捗管理や他部署との折衝に加え、自ら手を動かしながら、試作から評価、量産可否の判断などにも携わっています。



やりがいを感じているのは、競合分析を行いながら、いかに製品に付加価値を付けていくか、仕様や設定の根幹から自ら考え形にできるところです。次世代につながる新製品の開発に取り組んでいるため、事業成長の一翼を担っているという直接的なうれしさもありますね。

栗原さんのプロフィール画像
栗原

高電圧と低電圧は組み立てや要素技術に類似点があるため、技術者同士で連携しながら、日々開発を加速させています。

スピード感をもって、佐賀から世界へ新しい価値を発信していく

笑顔の栗原さんと山中さん

山中さんが入社前に希望されていたスピード感や挑戦できる環境は、実際に入社されていかがですか。

山中さんのプロフィール画像
山中

佐賀拠点は小規模で各部署の距離感が非常に近く、マネジメント層にもすぐに相談でき、その判断スピードも非常に速いと感じます。環境面ではラボと工場が併設されているので、ラボで実験した要素技術を、すぐに工場で製品に組み込むトライアルも可能です。将来的には、自分が要素技術開発したものを自分の手で新製品に導入していくというプロセスも実現できるのではないかと思います。スピード感や裁量、挑戦できるスケールの大きさなど、思い描いていた働き方ができていますね。

栗原さんはインドネシアでの駐在経験があると伺いました。海外拠点と佐賀拠点との違いやそれぞれの魅力を教えてください。

栗原さんのプロフィール画像
栗原

インドネシアには2つの工場があり、私は両工場の技術責任者として約3年間駐在しました。海外工場は佐賀拠点より圧倒的に生産量が多く、組織規模も大きいです。そのため事業への貢献度合いや収支への影響が大きく、マネジメント人数や収支といった面でダイナミックなプロジェクトを回せた経験は、自身のスキルアップにつながりました。



一方、佐賀拠点はマザー工場として新たな要素技術やプロセスを生み出す役割もあるので、世界に発信する起点になり新しいことにも取り組める環境は魅力だと改めて感じました。

技術的な専門性を磨くことも、マネジメントの道へ進むことも可能

打ち合わせ中の栗原さんと山中さん

今回、「POSCAPの新製品開発の設計担当(開発者)」「POSCAP/OS-CONの品質保証」を中心に複数のポジションで募集していますが、どのような人財を求めていますか。

栗原さんのプロフィール画像
栗原

他部署との連携が重要なため、折衝力やコミュニケーション力、推進力、想いを言葉にして伝える力などは大切だと思います。電気・化学の知識があれば即戦力としてご活躍いただけますし、プロジェクトリーダーなどで自ら何かを推進してきたご経験は存分に生かしていただけると思います。

山中さんのプロフィール画像
山中

POSCAP未経験で入社した私からすると、POSCAPや電気・化学に特化した経験が少なくても、声を上げれば挑戦のチャンスがある会社なので、好奇心旺盛な方が向いていると思います。



私自身、今入社して半年ほどでプロジェクトリーダーに就いていますが、これには「今後マネジメントに挑戦したい」と上司に相談した際、今やるべきことを具体的にアドバイスしてもらい、マネジメント職への準備段階としてまずプロジェクトリーダーを任せてもらえました。好奇心やチャレンジ精神をベースに一歩踏み出そうというマインドを持つ方にとっては、成長機会が多い環境だと思います。

社内の様子

仲間の顔が見える佐賀拠点。大きな仕事への挑戦機会も豊富

これからキャリア入社される方にとって、佐賀拠点・インダで働く面白さや得られる経験は何だと思われますか。

栗原さんのプロフィール画像
栗原

佐賀拠点には、材料メーカーや半導体部品メーカー出身者など多様な業界から人財が集まっています。異なるベースを持つ方々、さまざまな視点の意見が集まることでPOSCAPの発展やブレークスルーにつながると思うので、これまでに在籍された業界経験を生かしながらご活躍いただけるのではないかと思います。



佐賀拠点は人と話すことが好きなメンバーが多く、和気あいあいとした雰囲気で日々意見交換しながら業務にあたっています。自由に発言できる環境なので、ぜひアイデアを出していただけたらと思います。

山中さんのプロフィール画像
山中

佐賀拠点は組織がコンパクトなので、誰がどんな知識や専門性を持っているかが見えやすく、自らコンタクトを取りに行くことで、基本的な知識は身に付けられます。また、入社当初はしっかりとスキル習得ができるように、業務とのバランスは考慮してもらえますし、拠点独自の勉強会などで網羅的なカリキュラムを習得できるので、POSCAP未経験でも不安なく業務に入っていくことができました。



拠点の歴史として小規模な組織からスタートしていることもあり、仲間意識や連帯感が強く、人柄も温かくなじみやすかったです。一方で、オンオフの切り替えがしっかりしたプロフェッショナルな人も多いので、切磋琢磨しながら日々真摯に業務に向き合っています。私は福岡県に住んでいますが、同じように近県から通勤し、ワークライフバランスを取りながら働いている人も少なくありません。



佐賀拠点は若手メンバーが多く、早くから大きな仕事を任せてもらえ、キャリアの幅を広げるチャンスも大いにあります。次世代リーダーとして、将来マネジメントに関わりたい方にも最適な職場だと思いますので、そういった方からのご応募もお待ちしています。

出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック インダストリー株式会社」(2025年2月6日公開)より転載

*所属・内容等は取材当時(2025年2月)のものです。

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