パナソニックの#はたらくってなんだろう 個⼈の好きが仕事に⽣きる。全員が情熱を注ぎ、“暮らしを良くする商品”を⽣み出すパナソニックデザイン組織

笑顔の平さんと久野さん

「幸せの、チカラに。」というブランドスローガンを掲げ、⼀⼈ひとり異なる幸せに、「くら
す」「はたらく」「環境」の領域で答えを出していく、7つの事業のチカラを合わせ、あなたの幸
せをつくり続けていくパナソニックグループ。家電というイメージも強いかもしれませんが、⾃動⾞関連のデバイスやエンターテイメント&コミュニケーション機器など事業は多岐に渡ります。

「ユーザー⽬線に根付いたデザイン」を貫き、⼈々のより良い暮らしを⽬指すパナソニックグ
ループ。「いかに暮らしを良くしていけるか、世の中をより良くしていけるかを、⾃分ごとのように考える組織ですね」という⾔葉が取材でも出てきました。今回は、それぞれの所属でUI・UXデザイナーとして働く魅⼒や、どんな⼈たちにパナソニックに集まってほしいかを平 広武さんと久野 敬⼦さんに伺いました。

2023年09月

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プロフィール

  • 平 広武

    シニアデザイナー
    パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社 UIデザイナー
    経歴:2018〜 HDDレコーダー DIGA/組込ソフト・アプリ UIデザイン担当
    2019〜 オーディオ機器 Technics /アプリ UIデザイン担当
    2020〜 メンバーシップアプリ CLUB Panasonic / アプリ UI・UXデザイン担当
    2021〜 デジタルデザインシステム / キービジュアル・アイコン デザイン担当
    2022〜 ⾼齢者向け新規事業提案 / アプリ UI・UXデザイン担当

    平 広武さんのプロフィール画像
  • 久野 敬⼦

    シニアデザイナー
    パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 UIデザイナー
    経歴:2012〜 カーナビ・⾞載機器 UIデザイン担当
    2018〜 カーナビ・ディスプレイオーディオ・⾞載機器 / 産業機器 UIデザイン担当
    2021〜 カーナビ・ディスプレイオーディオ・⾞載機器 / アプリ UIデザイン担当

    久野 敬子さんのプロフィール画像

目次

  1. デザインで「当たり前の⽇常」を⽀える
  2. 泣いて喜んでもらえるほど、ユーザー⽬線を貫ける
  3. 良いと思ったデザインをとことん提案できる組織
  4. 熱意で仲間を動かし、顧客の⼼を震わす商品を

デザインで「当たり前の⽇常」を⽀える

まず、お⼆⼈が所属している会社とそれぞれどんな仕事をしているかを教えてください。

久野さんのプロフィール画像
久野

私は、⾃動⾞関連のデバイスを開発・製造・販売するパナソニック オートモー
ティブシステムズ株式会社に所属しています。そのなかでも、カーナビやディスプ
レイオーディオなど⾞載機器の「HMI(Human Machine Interface)」に関わる
UIデザインを担当しています。

ユーザーが運転中に迷わず操作できるよう安⼼・安全を確保した分かりやすさ、使
いやすさに考慮した操作画⾯をデザインする役割を担っております。またカーメー
カー様ごとの⾞両の特徴を捉え、カーインテリアにマッチしたデザイン提案・制作
をしています。

平さんのプロフィール画像

AV機器やデジタルカメラ、コミュニケーション機器を開発・製造・販売しているパ
ナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社でUIデザインを
担当しています。

仕事内容で⾔いますと、1つはアプリケーションのデザインです。例えば、「CLUB Panasonic」というメンバーシップアプリのUI・UXデザインを制作しました。商
品登録したパナソニック家電を使いこなすための情報が載っていたり、家電につい
て聞きたい時に相談できるアプリケーションです。

アプリケーションのデザイン画像

※画像は開発初期のイメージになります

平さんのプロフィール画像

もう1つは、⾼齢者の健康増進を⽬的とする新規事業提案を現在担当しています。
健康的で⾃発的な運動を促すため、屋内に居ながら外で散歩をしているような体験
ができるサービスです。
実施したユーザー検証を踏まえて、サービスの体験を設計し、プロトタイプの制
作・実装をしています。

ワイヤーフレームに沿ってグラフィックを考える仕事もある⼀⽅で、サービスの利
⽤中に、ユーザーがどんな感情を抱くか体験の設計もしています。

お⼆⼈はそれぞれの仕事にどういう魅⼒を感じて⼊社を決めたのでしょうか。

久野さんのプロフィール画像
久野

2年前にパナソニックグループが事業会社制(持株会社制)に移⾏した際、パナソ
ニックのデザインセンターよりオートモーティブシステムズ社へ異動となりまし
た。もともとデザインセンターで⾞載関連のデザインを⻑年担当しており、私⾃
⾝、⾞が好きだったため異動が決まった際はとても嬉しかったです。

カーメーカーのデザイナーではありませんが⾞に関わる部分のデザインができ、
カーメーカーのデザイナー様とディスカッションする際はとてもワクワクします。
また⾃分のデザインが⾞に搭載された際はとても嬉しく思います。この場所に辿り
着いたことは運命ですね!!

平さんのプロフィール画像

私は⽇々の暮らしを良くしたり、便利にしたりすることに興味があり、エンターテ
インメント&コミュニケーションに⼊社を決めました。キャリアとしては、グラ
フィックデザイナーとしてロゴやウェブの制作をした後に、デザイン事務所でUI制
作の経験を積みました。

前職では、スキルを上げることはできるのですが、製品のアップデートやメンテナ
ンスなどはできず、納品して終わることが多かったです。⼀⽅で、弊社の商品は多
くの⼈に使ってもらえていて、⻑く携わることができる。さらに、⽣活をより良く
するパワーも感じて、⼊社をしました。

久野さんはカーナビやディスプレイオーディオとデザインの領域が決まっていますが、平
さんは幅広い印象を受けました。担当するプロジェクトというのはどのように割り振られ
るのでしょうか。

平さんのプロフィール画像

やりたいものがあって⼿を挙げたら、柔軟に考慮してアサインしてくれます。私は
⼊社前から、オーディオプレイヤーの⾳量や設定をスマホで操作するためのアプリ
ケーション「Technics Audio Center」に対して、「こうすると使いやすそう」
「デザイン的にもここを変えたい」など課題を感じていました。⼊社時にTechnics
Audio Centerは担当ではなかったのですが、やらせてくださいと⼿を挙げて、挑
戦させてもらえました。

泣いて喜んでもらえるほど、ユーザー⽬線を貫ける

平さんが担当してきたプロジェクトで、印象深いものはありますか?

平さんのプロフィール画像

先ほどもお伝えした⾼齢者の健康増進を⽬的とする新規事業提案が印象に残ってい
ます。アプリのスタイリングだけでなく、どうやったらユーザーにとって良い体験
になるか、そもそもニーズはあるかを検証することから関われて、⾯⽩かったで
す。

あとは、実証実験の際に、「ありがとうございます」と泣いてお礼を⾔ってくれた
⽅がいて。ある程度どういう部分が喜んでもらえそうか仮説を⽴てていたのです
が、そこまで感動してもらえるとは思っておらず、嬉しかったですね。

また、「なんでこんなにも感動してもらえたんだろう」と体験を考え直すきっかけ
にもなりました。偶発的な要因も関係していると思うので、それらも分析して、体
験設計に組み直していきました。そうやって、上流からユーザーのことを徹底的に
考えられることが、新規事業の醍醐味だなと思います。

笑顔の平さん

そもそもユーザー⽬線に根付いたモノづくりが、組織⽂化としてあるのでしょうか。

平さんのプロフィール画像

そうですね。⼊社した時から、「お客様の⽣活をより良くするため」という想いの
強さを感じています。以前、ある会議で、「こっちの案のほうが儲かるのではない
か」という考えを共有してしまったことがあります。その際に、すぐにメンバーか
ら「それはお客様を騙すようなことになるからやめましょう」と指摘をもらい、
ハッとしました。お客様に真摯に向き合うような⽂化が組織に根付いているなと思
います。

良いと思ったデザインをとことん提案できる組織

久野さんが担当したプロジェクトで、印象深いものはありますか?

久野さんのプロフィール画像
久野

1つは、バイクのメーターデザインを提案したときですね。初めてバイクのメー
ターデザインを担当したので、市場調査と勉強のため販売店舗を複数巡り、販売員
さんにバイクの種類やアナログメーターとデジタルメーターの違い、表⽰される機
能について親切に教えていただきました。
また、ターゲットの地域はアジアだったため現地の開発メンバーと地域特性を調査
し、デザインに盛り込みました。調査内容からデザインについてストーリー仕⽴て
で提案したところ「今すぐうちのチームに⼊ってほしい!素晴らしい!地域特性を
盛り込んだ点が凄いね。」と褒めていただき、⾶び跳ねそうなほど喜びました。初
めての試みでしたがチーム⼀丸となって提案できたことが何より嬉しかったです。

もう1つは、⼀番初めにカーナビのデザインを担当した頃の出来事です。従来の
カーナビは、⿊いディスプレイに⿊いボタンがあるだけで、メニュー画⾯ももっと
⼯夫ができるなと感じていました。そのため、私が担当に決まった時に、⼥性なら
ではの視点を盛り込んでみてはどうかと考え「優しい⾊使いや形状を⽤いたテイス
トのデザインにしよう!」と思い、今までにないグラフィカルなデザインを提案し
ました。
また、キャラクターを取り⼊れたデザイン提案にもチャレンジしてみました。カー
メーカー様から「デザイナー変わった?今までの提案と違って⾯⽩いな〜。どれも
良いね。」とコメントいただいたときは、とても嬉しかったです。

お話を伺っていると久野さんのアイデアや意⾒が反映されたデザインを、しっかり提案できる環境なのかなと感じました。

久野さんのプロフィール画像
久野

デザイン提案の際は私の想いが詰まったデザインを⾃信を持って提案させていただ
けております。いくつかデザインを作って上司やメンバーと検討するのですが、私
の中ではどのデザインが良いか決まっていることが多く......。他のメンバーと意⾒
が異なっても「こっちのデザインが推しです!」っていうことも多いですね
(笑)。

もちろん、ユーザーが求めているものを徹底的に調査したうえですが、⾃分が良い
なと思ったデザインを提案できる環境だと思います。

笑顔の久野さん

デザイン領域のなかでも、⾃動⾞関連のデバイスは特殊なものかなと感じています。この仕事の難しさややりがいについて教えてください。

久野さんのプロフィール画像
久野

私はカーメーカーのデザイナーではないのですが、カーメーカー様とは違う⾓度で
想像を超えるデザインを提案するよう⼼掛けております。そこに関するプレッ
シャーと難しさは⽇々感じています。

だからこそ、提案した時に「こういうのは思いつかなかった」「このデザインイイ
ね!」とコメントをいただいた際は⾃信に繋がっていきますね。あとは、クライア
ントとの信頼関係も徐々に築けてきたなと感じます。

私だけでは、このプレッシャーや難しさに⽴ち向かうのはハードルが⾼かったなと
思います。そんな中で、失敗を恐れずに良いデザインを提案できるのはチームメン
バーのおかげだなと感じています。メンバーの⼈たちが協⼒して意⾒を出してくれ
るからこそ、良いデザインが作れていっています。

熱意で仲間を動かし、顧客の⼼を震わす商品を

それぞれの会社で⼀緒に働いている⼈たちの共通点などを教えてください。

久野さんのプロフィール画像
久野

⼼を動かせるほどの情熱を持っている⼈が多いように思います。例えば、カーナビ
開発では⻑きに渡り⼀緒に取組んでいるメンバーが多く、同じ開発の⽬標があるた
め熱い議論になることもしばしばあります(笑)。
それくらい想いが強く、知識が豊富な⼈たちが集まっているんだなと感じていま
す。もちろん、開発以外に趣味のことも楽しくコミュニケーションを取れる⽅が多
いです。

平さんのプロフィール画像

良い意味で公私混同をしている⼈ばかりですね。カメラをデザインしている⼈は、
プライベートでも趣味で写真を撮影したり、動画をYouTubeでアップしていたりし
ます。仕事でも、私⽣活でも、担当しているものに情熱を注いでいる⼈が多いで
す。

今後、どのような⼈たちと⼀緒に働いていきたいですか?

久野さんのプロフィール画像
久野

いろいろなことに対してアンテナをはり、好奇⼼を持てる⼈が求められている気が
します。カーナビや⾃動⾞にとらわれず、「これを掛け合わせると⾯⽩そう」と他
業界からアイデアを持ってこられる⼈もいいですね。私も他業界の⽅々と知り合い
になって、⼀緒に何かしませんかと持ちかけるようになっています。ありがたいこ
とに他業界とのコラボは⾃由にやって良い⾵⼟です。

私も楽しみながらプロジェクトをはじめ共通趣味の有志の会を楽しみながら進めて
います。⼀緒にワクワクを創りたい⽅、お待ちしております。

平さんのプロフィール画像

嘘をつけない⼈がいいですね。ユーザーにとって本当に良いものを提供するのに、
真摯に向き合える⼈がいいなと。
⼀⽅で、遊び⼼も⼤事だなと思っています。私たちの事業領域は趣味や⽣活を豊か
にする領域だからこそ、遊び⼼を持っていろんなことにチャレンジできることは重
要。真⾯⽬だけど、余⽩もある。そんな⼈と働けたらなと思います。

笑顔の平さんと久野さん

出典:ReDesigner Magazine・2023年8⽉発⾏より転載

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*所属・内容等は取材当時のものです。

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