パナソニックの#はたらくってなんだろう

多様な領域でより良い未来を描く、パナソニックグループのUIデザインの仕事とは

笑顔の相田さん、榛葉さん、東江さん

家電をはじめ、住宅、エンターテインメント、BtoB事業など、幅広い分野で事業を展開するパナソニックグループ。多岐にわたる事業領域において、BtoB、BtoC、BtoBtoCといったさまざまな形態で、UIデザインが重要な役割を果たしています。今回は、異なる事業会社でUIデザインに従事する3人のデザイナーの対談を実施。パナソニックグループのUIデザインの特徴や魅力、やりがいについて語っていただきました。

プロフィール

  • 東江 麻祐

    パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 デザイン部門

    2016年新卒入社。防災・情報機器のプロダクトデザイナーとしてキャリアをスタート。2019年から2年間、デザインR&Dに特化して活動するデザインスタジオ「FUTURE LIFE FACTORY(FLF)」に所属。その後、UIUXデザイナーにジョブチェンジし、現在は、照明、インターホン、宅配ロッカー、トイレなど、さまざまなアプリのUIデザインを担当。

    東江さんのプロフィール画像
  • 相田 将明

    パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 デザイン部門

    2018年キャリア入社。前職でBtoB向けの複合機やディスプレイのプロダクトデザインを担当後、UXデザイナーにジョブチェンジ。パナソニックグループへ入社後は、調理家電、モビリティ事業の新規サービス立ち上げ等を経て、現在は洗濯機などランドリー領域を中心に白物家電全般のUIデザインを担当。

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  • 榛葉 啓介

    パナソニック株式会社 空質空調社 デザイン部門

    2023年キャリア入社。広告制作会社のグラフィックデザイナー、家電メーカーのUIデザイナーを経て、パナソニックグループに入社。現在は、エアコン「エオリア」アプリのUIデザインのほか、ブランドコミュニケーション領域でのロゴデザイン監修など、グラフィックデザインの経験を活かしたデザイン業務も担当。

    榛葉さんのプロフィール画像

目次

  1. ハードとソフトを包括的に捉え、より本質的な価値を提供する
  2. 人との接点になる部分を広くデザインするのがUIの仕事
  3. 一人ひとりの「やりたい」を尊重してくれる環境がある
  4. 一人でも多くのパナソニックファンをつくりたい

ハードとソフトを包括的に捉え、より本質的な価値を提供する

笑顔の榛葉さん

UIデザイナーを目指したきっかけを教えてください。

榛葉さんのプロフィール画像
榛葉

パナソニックグループに入社する前は、広告制作会社でグラフィックデザイナーとしてカタログやポスターなど平面の印刷物を担当していました。それからWebへと担当領域が広がる中で、映像やアニメーションといった動きのあるコンテンツを扱うようになり、平面ではできなかったお客さまとのコミュニケーション表現にデザインの新たな可能性を見出していきました。ユーザーとの密なコミュニケーションが必要となるUIデザインの面白さに惹かれ、この領域に進むことにしました。

相田さんのプロフィール画像
相田

前職ではBtoBの複合機などのプロダクトデザインを担当していました。BtoBではプロダクト単体ではなく、ソフトウェアやサービスと組み合わせたソリューション提供が求められ、UIが価値提供の中核となる場面が多くあります。ハードとソフトを包括的に捉え、より本質的な価値を提供できることに魅力を感じ、UIデザインにジョブチェンジしました。

東江さんのプロフィール画像
東江

私は新卒でパナソニックグループに入社し、元々はインターホンなど住空間にあるインターフェースのプロダクトデザインを担当していました。そこではUIデザインのチームと連携する機会が多く、「インターフェースをプロダクトとは違う側面から見るって面白い」「ハードウェアソフトウェア関係なく、インターフェースという一つの括りとしてもっと突き詰めたい」と思ったのがきっかけです。

笑顔の東江さんの横顔

パナソニックグループのUIデザイナーを志望した理由を教えてください。

榛葉さんのプロフィール画像
榛葉

広告制作会社時代に多くのメーカーさんと関わっていく中で、自分も一度熱意を持って自社の製品を考えられるメーカーにいきたいという気持ちになったのがきっかけです。パナソニックグループを選んだのは、本当にお客さま目線で、熱量の高い会社であることが外から見てもわかったから。ここなら間違いないだろうと思い、転職を決意しました。

相田さんのプロフィール画像
相田

実は新卒のときにパナソニックグループを受けて、インターンシップにも参加していたのですが、そのときはご縁がなく、別のメーカーに就職しました。就職して数年経った頃にPanasonic Design Kyotoができて、職場環境や人に投資する文化があることに改めて魅力を感じ、入社を決めました。

東江さんのプロフィール画像
東江

幼い頃から「家」に興味があり、大学でプロダクトデザインと空間デザインを学び、大学院ではサービスデザインを学びました。住宅設備などをつくる会社でモノづくりに関わりたいと思い就職活動をする中で、パナソニックグループには住宅以外にも家電やBtoB製品など幅広い事業領域があることを知り、プロダクト以外にもいろいろできることが多そうなところに惹かれました。

人との接点になる部分を広くデザインするのがUIの仕事

笑顔の相田さん

UIデザインの仕事について教えてください。

相田さんのプロフィール画像
相田

端的に言うと人と機器やサービスの接点になる部分を広くデザインする仕事です。私は現在、洗濯機などの白物家電で、本体のUIやアプリ、新規のサービスまで幅広く携わっています。エンドユーザーやBtoB領域の事業者、ビジネスユーザーなど、「あらゆるユーザーと商材のタッチポイントを考える」というのが、UIデザインの大きな役割かなと思っています。

榛葉さんのプロフィール画像
榛葉

UIデザインに限らず、プロダクトでも、いわゆる広告やグラフィックでも、最初に考えるところはきっと一緒だと思うんです。
お客さまに「こういう風に伝えたい」とか、「こう思ってほしい」「こんな風に使ってほしい」とか。そういう「どうしてほしい」「どう使ってほしい」のところまで含めて考えるのがUIデザインの仕事かなと思います。

東江さんのプロフィール画像
東江

パナソニックデザインでは、『気づく・考える・つくる・伝える』という顧客起点のプロセスを大切にしています。本来、UIやUXってものづくりの上流から下流までみんなが考えるべきことなのに、まだちょっと浸透していない。だから、そこをリードしていくのが私たちの役目なのかなと思っています。

相田さん、榛葉さん、東江さんがそれぞれ担当した3種のシステムUIのイメージ

左から、AIカメラによる野菜自動認識に対応した冷蔵庫連携アプリ「Live Pantry」(相田)、心地よさとかんたん操作を目指したエアコン操作アプリ「エオリア アプリ」(榛葉)、くらしにあわせて、電気をかしこく使う「AiSEG3」(東江)。

パナソニックグループでUIデザインをすることの魅力や特徴について教えてください。

相田さんのプロフィール画像
相田

事業領域が広く、BtoC、BtoB双方の事業を持っているので、家電、映像、住宅、新規サービスなど多種多様なUIデザイン開発に携われる機会があります。また、先行開発やビジョン策定にも携われるため、未来のライフスタイルを見据えたデザイン提案ができます。

榛葉さんのプロフィール画像
榛葉

IT系やアプリ系の企業だとハードとの関わりが少ないこともあるかもしれませんが、パナソニックグループの場合は、「ハードのボタンを押すと画面がこう変わる」とか、ハードとUIのセットで考えられる環境もあります。この事業領域の広さはすごく良い環境だと思います。また、UIデザインはグループ内の他の事業会社との横のつながりも強く、百戦錬磨の巨匠たちから直接学べる機会が多いのも魅力です。

東江さんのプロフィール画像
東江

パナソニックグループは家電などBtoCのイメージが強いかもしれませんが、BtoBやBtoBtoCも多くあります。

私はマンションに設置されるインターホンなどのプロダクトも担当しているのですが、その場合、実際に製品を使うのは住民個人です。しかし、そのプロダクトを選んで購入するのはマンションのデベロッパーになるため、個人のお客さまとビジネス顧客のどちらにも響くようなもの考える必要があります。個人のお客さまを中心におきながらも、ビジネス顧客にもメリットのあるサービスやプロダクトを考えていくのは複雑で難しいのですが、私自身はそういうところにも面白味を感じています。

※企業(B)が別の企業(B)を介して個人消費者(C)に商品やサービスを提供するビジネスモデルのこと

笑顔の相田さんの横顔

UIデザイナーとして成長を感じられたエピソードや成長環境についてお聞かせください。

相田さんのプロフィール画像
相田

兼務で参画させていただいたパナソニック ホールディングス株式会社での新規サービスの立ち上げがとても大きかったです。「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」におけるシェアサイクル事業で、アプリ開発などのUIデザインやUXライティング、デザイン監修など、グラフィック的な領域からブランディング、ワークショップの企画まで、サービスにまつわるありとあらゆることをトータルで担当しました。

サービスを使ってくださるお客さまと直に接しながら、「事業としてどうなのか」「それを実現した時の影響力は」など、少ない人員でかなり泥臭く、頭を悩ませながら推進していったので、大きな達成感を得ることができました。こうした経験ができるのはとても貴重ですし、パナソニックグループならではの成長環境なのかなと思います。

東江さんのプロフィール画像
東江

私はプロダクトデザインからUIデザインにジョブチェンジしたので、仕事をしながら、研修やワークショップに参加したり、本を読んだりして勉強を続けています。そのような機会も会社では認められていて、サポートしてくれる制度もあるので、とてもありがたいです。また、事業会社を超えた横のつながりも深く、「みんなで良くしていこう」という雰囲気があるところもとても好きです。

一人ひとりの「やりたい」を尊重してくれる環境がある

榛葉さんのプロフィール画像
榛葉

パナソニックグループには、本人の「やりたい」という気持ちを尊重してくれる環境がありますよね。「こうして」と言われたことをやるだけじゃなく、「こうした方がいいんじゃないか」という意見を言えるのは、大きな魅力だと思います。

相田さんのプロフィール画像
相田

そうですね。兼任や社内複業という形で、やりたいところに入っていける。そして幅広い事業領域があるからこそ、その挑戦の幅も大きい。これはかなり大きな特徴かなと思います。また、海外での勤務や出張など、グローバルな経験を積む機会も多くあります。

東江さんのプロフィール画像
東江

私は今年、カリフォルニアで開催されるデザインカンファレンスに参加します。新しいテクノロジーやプロダクトが生まれる場所なので、現地で見てみたいと自分から希望を出しました。

一人でも多くのパナソニックファンをつくりたい

インタビューに答える東江さん

仕事を通じて、実現していきたい夢を教えてください。

東江さんのプロフィール画像
東江

パナソニックグループは、世界中にお客さまがおり、たくさんの方に使っていただけるモノづくりをしています。だから、パナソニックグループが変わったら日本が変わる。大げさかもしれないですけど、私たちが今考えていることは、日本を良くするかもしれない。そういうチャンスがあるのは、すごく面白いことだなと思って働いています。

相田さんのプロフィール画像
相田

先行開発をしていると、悲観的な予測――例えば、日本の人口が減る。世帯人数も減る。だから、そこに合わせてつくっていきましょうという話になることもあるんです。

でも私は、悲観的な未来予測に合わせるのではなく、どんな未来をつくりたいかという視点で仕事をしていきたい。 私たちがつくるモノやサービスによって、家事への関わり方が変わり、働き方が変わり、育児にかけられる時間が増えて少子化などの社会問題にも貢献できる。そんなふうに、世の中が少しでも良い方向に向かうことができたらいいなと思いますし、達成したいと思っています。

榛葉さんのプロフィール画像
榛葉

今後はUIだけではなく、ユーザー体験まで全部くまなく見た上で、より深くお客さまに対してどうあるべきかを追求していきたい。そして、「パナソニックのデザインはこうだから好き」というファンを、一人でも多くつくっていきたいです。

UIデザインには、どんな人が向いていると思いますか?

相田さんのプロフィール画像
相田

「こんなときどうするか」をすごく想像して、膨らませていく仕事なので、想像力がある人・気遣いができる人が向いていると思います。

榛葉さんのプロフィール画像
榛葉

そうですね。UIデザインは今あるものに対して素直な疑問を持ち、新しいものを提案することが求められる仕事なので、今あるものを別の視点で見られる人、いろいろなことに興味をもって勉強することが面白いと思える人も向いていると思います。

屋内で並んで立つ相田さん、榛葉さん、東江さん

UIデザインを志望する学生へのメッセージをお願いします。

東江さんのプロフィール画像
東江

私は入社当時、もっといろいろな経験をしてみたいと思って、「先輩の仕事一緒にやりたいです!」とお願いしたら、早い段階からいろいろ任せてもらうことができました。新人の私が変だなと疑問に思う部分も気持ちよく聞いてもらえましたし、風通しの良い自由な雰囲気なので、自分なりの切り口で、感じたことや考えたことを素直に表現してもらえたらいいのではないかと思います。

相田さんのプロフィール画像
相田

まずは量をこなして経験値を積んでもらいたいですね。質の面は先輩がしっかりフォローするので、安心していろいろなことにチャレンジしていただければと思います。

榛葉さんのプロフィール画像
榛葉

UIデザインの領域はすごく広いので、どこから手をつけていいかわからない部分もありますけど、逆にどこから手をつけてもいいのがUIの面白さです。デザインの考え方はすごく自由だと思うので、臆せずどんどん挑戦してください。

*所属・内容等は取材当時(2025年5月)のものです。

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