パナソニックの#はたらくってなんだろう

情報と娯楽をクルマに載せ、より良いくらしの実現を目指して

笑顔の西江さん

100年に一度の大変革期と言われる自動車産業。激動のなか、パナソニック オートモーティブシステムズ(以下、PAS)は、「インフォテインメント機器を活用したモビリティサービス」で世界トッププレイヤーになることを目指しています。「一人ひとりのより良いくらしの実現のため、持続可能なモビリティ社会を創造する」をミッションに掲げる同社の戦略や展望について、インフォテインメントシステムズ事業部の西江圭介氏にお話を伺いました。

プロフィール

  • 西江 圭介

    パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 インフォテインメントシステムズ事業部 技術総括担当

    西江さんの画像

目次

  1. 情報(インフォメーション)と娯楽(エンターテインメント)で楽しさを提供
  2. 新しい技術に触れ、新しいクルマづくりに携わる大規模開発の醍醐味
  3. 培った技術や経験を、くらしや人に寄り添う開発に生かす

情報(インフォメーション)と娯楽(エンターテインメント)で楽しさを提供

話す西江さん

はじめに、PASの事業内容と、そのなかでインフォテインメントシステムズ事業部が担う役割について教えてください。

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西江

PASは、これまでに培った技術を活用し、カーナビゲーションシステムや車載部品などの自動車関連製品の開発・提供を通じて、カーメーカーのクルマづくりと人の移動体験に新しい価値を創出している会社です。

そのなかでインフォテインメントシステムズ事業部は、車を利用する人に情報(インフォメーション)と娯楽(エンターテインメント)で楽しさを提供する機器の開発・製造・販売を担い、車載情報通信システム(In-Vehicle Infotainment system。以下、IVI)の開発に注力しています。

車には小さなコンピューターがたくさん搭載されていて、近年これらが統合される動きがあります。インフォテインメントシステムズ事業部ではこのコンピューターの統合に力を入れており、エンターテインメントだけでなく、さまざまな機能を取り込んで個人の体験価値を高める統合HPC(High Performance Computer、高性能車載コンピューター)化を進めていくことを、中長期戦略としています。

「車」の枠にとらわれない視点でソフトウェア開発に取り組む

自動運転のイメージ画像

インフォテインメントシステムズ事業部の強みや独自性は、何だと思われますか。

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西江

ソフトウェア開発における幅広い知見や高い技術力は、強みの一つだと思います。私自身、過去には携帯電話の開発に携わっていましたし、周りにはテレビやPCの開発チーム出身のエンジニアもいます。そうした家電エレクトロニクスのソフトウェアに関する技術を持った人材が多数活躍しているところは、車の専業メーカーにはなかなかない特徴といえるでしょう。

また、近年では車を通して新しいIoTサービスを提供し、人々のくらしをどう変えていくかといった視点が重要となってきています。パナソニックは約100年もの間、生活機器を使ってくらしを向上させることに取り組んできた会社です。こうした背景から、車の枠にとらわれない考え方でくらしや体験の向上に貢献するソフトウェア開発ができる私たちには一日の長があり、カーメーカーからの期待も小さくありません。

人材の採用を強化する理由について教えてください。

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西江

インフォテインメントシステムズ事業部としては、そうした期待に応えられるソリューションを提供したいと考えていますが、有り難いことに私たちの技術力がメーカーに評価され、受注件数が増えるなか 、すべてのオファーに対応しきれない現状があります。今回、採用を強化する理由はそこにあります。メーカーの期待に応えられる人材を増やし新しいIoTサービスなどを開発することで、人々のくらしをより良くすることに貢献したいと考えています。

新しい技術に触れ、新しいクルマづくりに携わる大規模開発の醍醐味

社内で談笑する様子

インフォテインメントシステムズ事業部でソフトウェア開発に携わる魅力には、どのようなものがありますか。

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西江

ソフトウェアのトレンドは、PCからスマートフォン、車へと移ってきています。チップベンダーやITベンダーが車に投資をし始めており、新しい技術に触れられる機会が増えていくことが予想されるので、大きな刺激を得られるでしょう。また、インフォテインメント領域では大規模な開発が多いため、人とコミュニケーションを取りながらチームワークを発揮して開発に取り組むのが好きな方にはフィットすると思います。

プロジェクト規模としては、新車の開発に向けて1,000人以上が関わり、約3年を要するものがあります。今回、インフォテインメントシステムズ事業部では、アーキテクト、SE、開発リーダーなどを幅広く募集していますが、いずれのポジションもこうした大規模案件に携わることを想定しています。

プロジェクトの長さからスピード感がないように思われるかもしれませんが、開発環境は日進月歩で進化していますし、新しい製品や技術がどんどん出てきている ので、日々刺激的です。単にカーメーカーから依頼されたものを開発するだけではなく、新しい提案やアイデア、他の業界から転用できそうな技術などについて意見を求められることが多いのも、魅力の一つだと思います。

家電領域の技術・ノウハウを車載機器に応用できる強み

今回募集するアーキテクトやSE、開発リーダーといったポジションの業務内容を教えてください。

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西江

大きくは、インフォテインメント機器の設計・開発業務です。そのなかで、その方が得意とする技術や特性に応じて、ナビゲーションシステムや通信機器などさまざまなソフトウェア開発に携わっていただきます。

こうした業務において、アーキテクトはインフォテインメント機器の全体の設計をします。機器にどんな機能を持たせるか、それによってどんな性能が出せるか、システムとしての整合性を担保する役割を担います。SEはお客様と直接やり取りし、どんな機能を持たせたいか、その場合コストがどれくらいになるかといった仕様を決定します。アーキテクトとSEから受け取った設計と仕様をもとに、ソフトウェアに落とし込んでいく過程には、たくさんの技術者が関わります。そうしたメンバーをマネジメントするのが開発リーダーです。

自動車業界ではスマートフォンのOSでもあるAndroidが広く使われており、当社でもAndroidを使った開発環境を整えています。また、シミュレーション環境はお客様によって使い分けています。自動車業界だからといって特殊な技術が使われているわけではなく、一般的なソフトウェア技術が多いです。進捗管理ツールやBIツールなども活用しており、異業種でもソフトウェア開発に携わった方であれば問題なく順応できるでしょう。

ソフトウェア開発の立場から提案をすることも少なくありません。例えば、車の開発ラインとソフトウェア開発のサイクルはまるで異なるのですが、一般的に開発日程は車の製造ラインに合わせて設定されます。その際に、ソフトウェア開発のスケジュール調整や搭載する機能の取捨選択などを相談しています。

また、製品についても提案ベースで開発に臨むことが増えています。PASでは市販のカーナビの製造・販売もしているため、新しい技術を先行して市販の商品に導入し、そこで得た成果やフィードバックを生かして自動車業界に提案することもあります。こうしてより優れたソリューションを提案できるのは当社の強みです。

パナソニックの家電領域とシナジーを生むため、連携会議や社内の展示会など、グループ内で横の連携も行っています。常にアンテナを張り、家電領域の技術で車に応用できるものはないかを探っています。

培った技術や経験を、くらしや人に寄り添う開発に生かす

笑顔の西江さん

今回の募集においては、どのような人材を求めていますか。

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西江

創業者の松下幸之助が「事業は人なり」「ものをつくる前に人をつくる」と言っていたように、当社は「人」を大切にする会社です。自分自身や同僚だけでなく、パートナーを含めて皆で喜びを分かち合える「共存共栄」の精神を持った方は、フィットすると思います。車やソフトウェア開発の会社は他にもたくさんありますが、「くらし」や「人」に寄り添うマインドが根付いているのは、当社ならではでしょう。

技術面では、CやC++などの知見があると望ましいです。ただ、それに固執はしていません。他の言語が書ける方にも、活躍の場はたくさんあります。システム系で大規模プロジェクトをマネジメントした経験があれば、さらに活躍のフィールドは広がります。

最近ではAIやDXなどの領域で活躍されている方も増えていると思いますが、こうした技術をアウトプットできる場が、車のなかにも数多くあります。実際に、車載機器に音声認識を用いたり、開発工程の管理でAIなどITツールを活用したりしています。こうした知見と経験を持って自動車業界で力を発揮したい方も、ぜひ応募していただけたらと思います。

今回募集する各ポジションでいえば、アーキテクトにはAndroidやLinuxといったOSの知見を求めています。SEと開発リーダーに関しては、PMBOK(Project Management Body of Knowledge)を学んだことがある方は即戦力として活躍いただけます。ポジションを問わず、コミュニケーション能力は重要です。お客様の潜在的なニーズを引き出す力、チームメンバーを活気づけるようなパワーを備えている方を歓迎します。

スキルを底上げしながら目指すキャリアを実現できる環境

入社後の研修やキャリアパスについても教えてください。

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西江

当社はベーシックなスキルを学ぶ研修が充実しています。例えば、セキュリティに関する知見や語学力についての研修などを幅広く用意しています。その後は、技術者の道を究めるのか、組織責任者を目指すのかといったキャリアの方向性に応じて、それぞれに必要な専門スキルを磨ける研修体制を整えています。

今回募集するアーキテクトでは、技術系のスキルを伸ばす人が多いです。SEはお客様とコミュニケーションを取ることが多いので、組織責任者に求められるスキルを学びます。開発リーダーは事業貢献の観点を養うため、プロジェクトマネージャーの研修を受けることが多いですね。

入社後のキャリアパスとしては、課長職、部長職への昇進もあれば、技術系の専門職を目指す人もいます。秀でた技術力を持った人であれば、課長職相当の待遇を受けられる仕組みがありますし、同様に大きなプロジェクトをマネジメントしている人も、課長職相当の待遇を受けることができます。

最後に、この記事を読まれている方へメッセージをお願いします。

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西江

当社が大切にする「人」とは、同僚やお客様だけでなく、社員を支えてくれるご家族も含まれます。もともとパナソニックでは、主婦の方の負担を軽減したいという発想から家電の開発をスタートしています。そうした意味でも、仕事ばかりに精を出すのではなく、家族と過ごす時間やプライベートも大切にしてほしいと考えています。

特にインフォテインメントシステムズ事業部はそうした考え方が強く、フレックス勤務制度を活用して家族と過ごす時間をしっかり確保するなど、自由度の高い働き方をしている人が多くいます。在宅と出社のハイブリッド勤務や積極的な育休取得の推奨など、非常に働きやすい環境があるので、腰を据えて活躍していただけたらうれしいです。

出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社」(2024年1月18日公開)より転載

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*所属・内容等は取材当時(2024年1月)のものです。

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