パナソニックの#はたらくってなんだろう

先進材料×グローバルの環境から、世界的な次世代製品を創出する

笑顔の鏡原さん

BtoBの電気部品・電子部品・制御機器・電子材料等の開発・製造・販売を担うパナソニック インダストリー株式会社(以下、インダ)。その中で材料専業部門として先進材料の開発を担うのが、電子材料事業部です。世界トップシェア、業界標準となった商品を開発し、情報通信インフラやAI、航空宇宙まであらゆる分野の技術革新を支える同事業部で働く魅力や求める人財などについて、事業企画課 課長の鏡原聡氏にお話を伺いました。

プロフィール

  • 鏡原 聡

    パナソニック インダストリー株式会社
    電子材料事業部 電子基材ビジネスユニット 事業企画課 課長

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目次

  1. 主力事業として目覚ましく成長。世界への影響力も大きい材料開発
  2. 事業拡大フェーズの今、個人の知見や提案が生かせるチャンス

主力事業として目覚ましく成長。世界への影響力も大きい材料開発

両手を前に出して話す鏡原さん

はじめに、電子材料事業部の概要、ビジョンについて教えてください。

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鏡原

電子材料事業部は「マテリアルイノベーションで社会課題を解決する価値創造集団」を目指す、パナソニックグループ唯一の材料専業事業部です。事業部には2つのビジネスユニット(以下、BU)があり、電子機器に使用される電子回路基板用の多層基板材料を中心に扱う「電子基材BU」と、樹脂成形材料や半導体の封止材などを扱う「化学材料BU」に分かれています。



近年では、ウェアラブルセンサ用途などを想定した、曲げ伸ばし可能な材料の開発などの新しい動きも活発になっています。インダの全社方針としても、電子材料事業部が担う事業を含め、材料・プロセス事業に今後注力していく戦略です。



テクノロジーの進化は電子機器の進化につながりますが、そうした電子機器の進化を支えるのが材料です。材料がなければ次世代機器が実現できず、社会の進化が止まってしまうこともあり得ます。電子材料事業部は、先進材料の開発を通して社会課題解決や未来の社会を豊かにすることに貢献し、その発展を支える役割を担っているのです。

電子材料事業部の強み、魅力はどのようなところにあると思われますか。

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鏡原

情報通信インフラ、車載から航空宇宙まで幅広い分野で製品が採用されており、中国やアメリカ、台湾など海外での売上高も大きな割合を占めているのが特徴です。



長年にわたる基板材料の研究開発から蓄積されたノウハウや高い技術力も強みです。実際に、高速通信機器用基板材料で世界トップクラスのシェアを誇る「MEGTRON(メグトロン)」をはじめ、いくつかの領域でデファクトスタンダードになった製品があります。そういった数々の製品を有することで世界のトップランナーと協業できるのも当社ならではの魅力です。



グローバル企業が次世代の開発を進める際の引き合いも多く、例えば近年、世界の名だたる企業が取り組む生成AIサーバでも当社の材料が使用されています。



また、あらゆる領域に貢献しているからこそ、次に必要となる動きを予測し、先手を打って業界の進化を加速させることもできます。5Gを例に挙げると、当社では基地局や携帯電話の材料開発はもちろん、計測機器メーカ様とも連携を密にしているので、状況を見ながらさまざまな面で貢献ができます。これは材料という原点に関わっているからこその強みであり、魅力だと感じます。

グローバルな環境で、世界のトップ企業と挑む次世代の製品開発

電子材料事業部の主力工場である郡山事業所が担う役割や対応領域について教えてください。

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鏡原

福島県にある郡山事業所では、主に電子回路基板用の多層基板材料を生産しています。同様の工場は台湾や中国、オーストリア、タイにも存在しますが、郡山はそうしたグローバル拠点のマザー工場の役割を担っています。研究開発やサプライチェーンマネジメント、生産・品質管理、テクニカルサービスなど、間接的なスタッフ機能のほとんど全てを持っています。なかでも事業所の核であり競争力の源泉となるのは研究開発、新たな商品の開発です。



お客様のエンジニアと一緒に、次世代機器の要求特性など製品の企画段階から協業することも多いです。お客様との議論をもとにした材料開発から基板の実機製作まで、社内外で密に連携を取りながら次世代の製品開発に尽力しています。

郡山事業所の強み、魅力はどのようなところにあると思われますか。

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鏡原

電子材料事業部の国内拠点の中で製造機能を持つのは、福島県郡山と三重県四日市のみです。ものづくりの現場が身近にあり、次世代の商品や生産設備の開発から生産まで拠点で完結できることは、大きな魅力だと思います。

また、併設された「MEGTRON LAB(メグトロンラボ)」ではお客様と同様の基板加工ができる設備が整っており、お客様の製品開発に貢献するソリューションを提案できるのも強みの一つです。過去には、次世代機器に必要ながら非常に加工難度が高かった材料の加工プロセス開発にお客様と共に取り組み、開発したプロセスがその後世界中に広まった事例もあります。

組織としては、過去水害に見舞われた経験から、災害に備えた間接部材の保管場所の検討や日本で供給ができなくなった場合の想定など、事業継続計画の見直しを複数回行っているため、前例がないものを標準化してきた歴史があります。また、全社で注力するDXのパイロット拠点に手を挙げるなど、他拠点に先駆けた取り組みも数多く行っています。

グローバルな観点から、郡山事業所で働く魅力についても教えてください。

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鏡原

郡山事業所は海外の顧客が半数以上でやりとりする機会も多いため、国際的なリテラシーやビジネススキル、コミュニケーション力を培えると思います。「MEGTRON」に代表されるようにその開発力は世界に認められていますので、世界的な企業と協業し、業界の最先端を行く電子機器の次世代を共につくれることは大きな魅力です。

当社の海外拠点では現地採用のメンバーが中心になって活躍しているので、社内でもグローバルなネットワークを築けます。英語はもちろん中国語を習得しているメンバーも多く、国際コミュニケーションが活発な事業所です。現在はオンラインミーティングが多いですが、新商品の紹介などで定期的に海外出張する機会もあります。

事業拡大フェーズの今、個人の知見や提案が生かせるチャンス

パナソニック インダストリーの建物内の様子

今回の採用によって強化したい点や解決したい課題について教えてください。

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鏡原

インダそのものと電子材料事業部の成長を背景に、人財採用を強化しています。

現在当社では「車載CASE」「情報通信インフラ」「工場省人化」の三つの領域に注力しており、電子材料事業部はその全てに注力商品があります。その背景もあって電子材料事業部は成長を続けています。

商品力は競争力の要なので、材料開発は引き続き注力するところであり、「研究開発」「生産技術」「サプライチェーンマネジメント」などさまざまなポジションを募集しています。今回は特に、コア事業に据えられたことでより一層の事業拡大を目指す必要があるため、事業運営を強化すべく「事業企画」「プロジェクト推進」のメンバーを募集しています。

鏡原さんも従事されている事業企画の業務内容、具体的なプロジェクトについてお聞かせください。

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鏡原

事業企画は、各BUの事業戦略、拠点戦略、商品戦略、機能戦略など、包括的な戦略の策定や各プロジェクトの推進、社内外との連携や情報発信などを担っています。電子基材BUでは、国内のみならず海外拠点も含めた事業戦略を描き推進する役割を担っており、新拠点立ち上げなどのプロジェクトでは旗振り役として参画します。

私自身は直近、中国・蘇州での工場新設プロジェクトに携わりました。建物や設備の検討は生産技術部門と、具体的な設備立ち上げについては技術部門と、地域での原材料や間接材料の調達はサプライチェーンマネジメント部門と、既存顧客への案内などは営業部と、さまざまな部門と連携しながら、財務面の検討なども担いました。



また、BU内で新たな取り組みを開始する際に旗を振るのは事業企画で、私自身はDXを推進するPMOも務めました。BUではお客様窓口としての機能も持っており、CSR観点での取り組みも担当しているので、関わらない部門のほうが少ないと思うほどステークホルダーは多く、対応範囲も幅広いです。

多角的な視点と高い視座が身に付く、多彩な挑戦機会

Panasonicのビルの前に立つ鏡原さん

事業企画の魅力・やりがいをどのようなところに感じていますか。

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鏡原

私は、材料プロセスのエンジニアからキャリアをスタートしましたが、事業企画に異動して、非常に幅広い業務に携われることにまず驚きました。アメリカに赴任してマーケティングを担当していた経験があったので、商品戦略は想定内でしたが、事業・拠点戦略や機能戦略は全く新しい観点でした。

事業企画は、先例に挙げた工場新設や、事業戦略と人財戦略を連携させて両輪を回すための企画、財務的な観点では投資と需要予測を踏まえた事業計画の立案など、多角的な視点が求められます。全ての分野において基礎的な知識がある程度必要なので、大きな視点で物事を捉え立案していく、一つ高い視座が得られたように思います。


また、部門横断のプロジェクトを推進する機会が多いので、リーダーシップも伸ばせますし、社内外を含めて人的なネットワークも広げられると思います。自分の中で考えながら、必要なときに必要な情報と人財を組み合わせて動かしていく、組織や人を見る力も自然と養われると感じます。

今回の募集では、どのような人財を求めていますか。

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鏡原

まず、当社の貢献領域の立ち位置から、エレクトロニクス分野でのご経験がある方だと業界構造などが理解しやすいと思います。加えて、グローバルな顧客とやりとりをする機会が多いので、英語または中国語をある程度話せる方が円滑にコミュニケーションを取れると思います。社内には通訳できるメンバーもいますし、入社後の習得で問題はありませんが、郡山事業所では通訳を介さず直接コミュニケーションを取る人が多いですね。

私はエンジニア出身ですが、論理的な思考やクリティカルシンキング、「数字で語る」という姿勢は、現在の業務にも生かせていると思います。自分が興味のあることを突き詰めて行動できる方、他部署と連携して成果を上げた経験をお持ちの方にとっては、さまざまな活躍のフィールドがあると思うので、新たな挑戦の場としてぜひおすすめしたいです。

これから入社される方には文化的な面も含め、郡山事業所を客観的に新しい視点で見ていただき、改善の提案はもちろん、自発的に発言し、新しい風を吹かせていただけたらと思っています。私自身、新たな知見をいただきながら変化していきたいと思っていますので、一緒に働ける日を楽しみにしています。

出典:ビズリーチ 公募ページ「パナソニック インダストリー株式会社」(2025年1月14日公開)より転載

*所属・内容等は取材当時(2025年1月)のものです。

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