"はたらく"を考える、最初の一歩。「自分自身を知る」ことからはじめよう!
「ものをつくる前に、人をつくる」。創業者の"人をつくり人を活かす"精神が受け継がれるパナソニックグループでは、学生のみなさんが年次にとらわれず、一人ひとりに適したタイミングで将来について考え、自身の可能性を拡げるきっかけづくりとなるさまざまなキャリア支援イベントを展開しています。
今回は、東京理科大学で開催されたキャリアスタートイベントをピックアップ。「就職活動はまだ先だけど、今できることを知りたい」「キャリアスタートイベントを経験してみたい」――。そんな大学1~2年生の"最初の一歩"に密着しました。

自分らしい生き方って何だろう。自分を活かせる仕事って何だろう。
それを考えるのに、早すぎることはありません。
働き方が多様化する今、自分はどんな"はたらく"を目指すのか。
創業以来、人づくりに力を入れてきたパナソニックグループでは、その経験を活かし、学生のみなさんの「"はたらく"を考える」をお手伝いしていきたいと考えています。

学生のみなさんは、社会人として"はたらく"ことにネガティブな印象を持っているかもしれません。
「自分の時間がなくなる」「上下関係が不安」「仕事についていける自信がない」――そんな声を耳にすることも。
でも実は、感謝されたり、できないことができるようになったり、ポジティブな面もたくさんあるんです。
では、自分にはどんな仕事が向いているのだろう?
そんな時に便利なのが、「Will-Can-Must」という自己分析のフレームワーク。
「やりたいこと・できること・すべきこと」を書き出すことで、自分の望む未来の傾向を探ることができます。

キャリアを考える上で重要な、Will-Can-Must。
たとえば、この日の司会進行を務めたパナソニックグループの山口さんが学生時代に描いていたWill-Can-Mustをまとめると、以下のような内容になります。
Will/やりたいこと...モノづくりに携わりたい
Can/できること...大好きな音楽や、機械工学の専門知識、アルバイトやサークル等でのリーダー経験
Must/すべきこと...現状を打破するため、新しいことにチャレンジする
この3つの重なりから、「大学まで学んだ専門知識を生かして、モノづくりに携わり、自ら開発したイヤホンで大好きな音楽を聴きたい」、「パナソニック初のワイヤレスイヤホンの設計開発に携わりたい」というビジョンを描き、設計者として社会人のキャリアをスタートさせたそうです。
ワークを進める際のポイントは、どんなに些細なことでも、思いついたことはためらわず書き出してみること。とはいえ、この日参加した学生のみなさんのほとんどが、「Will-Can-Must」ワークは初挑戦。開始当初はなかなかペンが進まず、真剣な表情で考え込む姿が目立ちました。
30分の個人ワークでそれぞれの「Will-Can-Must」を書き出した後、グループワークで内容を共有し、意見を交換します。

最後は、各グループから代表者1名がワークの感想を発表。なりたい自分をはっきり描けた人、意外な強みを発見できた人、もう少し時間が欲しかったという人......さまざまな声を聞くことができました。
学生のみなさんがこの日描いたWill-Can-Mustは、あくまで現時点でのもの。
実は、山口さんも入社後にキャリアチェンジした一人です。イヤホンの設計者としてはたらく中で、改めてWill-Can-Mustを見つめなおした時、新たに見えてきたのが、人事関連の仕事。そこには、自身が就職活動をしていた時に理系出身の人事担当者に会う機会がほとんどなかったため、自分がそういった人材として学生をサポートしたい、という想いがあったそう。そして、現在の部署への異動を決意したとのことです。
このように、年齢や経験を重ねることで、Will-Can-Mustが変わっていくのは決してめずらしいことではありません。むしろ、一度のワークで決めつけず、繰り返し活用していくことで、その時々の自分をより深く知り、可能性を広げていくことができるのです。

"イベント全体"の満足度を教えてください
全体の83%が「とても満足」と回答。
参加した学生のみなさんの多くが、前向きな印象を持っていることがわかります。
今回のイベントはご自身にとって
"はたらく"や"将来のキャリア"を考える参考になりましたか?
参加者の多くが「参考になった」と回答。"はたらく"を考えるきっかけになり、また、今後の学生生活のヒントにもなったかもしれません。

左:パナソニックグループ キャリア教育担当 山口さん/右:同 山成さん
学生のみなさんを見ていて思うのは、「自分自身の経験を振り返っても、『自分がやりたいことを探す』というのは、本当に大変だろうな」ということ。そういった意味でも、大学1年生、2年生という早い段階からWill-Can-Mustのようなフレームワークを体験しておくと、納得いくまで考えることや自分の思いを言語化する習慣が身に付くので、具体的にキャリアを考え始める際、スムーズに進められますし、学生生活の中でやるべきことも見えてくると考えています。
学生のみなさんが、本当にやりたい仕事、自分らしさが出せる仕事に出会うお手伝いをするのが、私たちの使命です。「上手く言葉にはできないけれど、将来に漠然とした不安を抱えている」「自分自身をもっと知りたい」――そんな学生のみなさんに寄り添うイベントを今後も開催していきたいと思っています。
これからの時代においては、自らの意思でキャリア=未来を切り拓いていくことがとても重要です。
パナソニックグループでは、今後も"はたらく"について考える学生のみなさん向けのさまざまなイベントを開催していきます。将来やりたいことやキャリアについて、具体的なビジョンがなくても大丈夫。少しでも興味のある学生のみなさんは、ぜひお気軽にご参加ください。