パナソニックの人 仙田 圭一

仕事場と仙田 圭一さん

誰もが自分らしくくらせる住空間を
AI技術で実現したい。

研究開発 仙田 圭一

入社してわずか半年。配属されたゲーム開発の部署が、事業から撤退することになった時は驚いた。突然、やることが何もなくなった。「勉強しておけ」と言われて、当時としては、かなりハイスペックなコンピュータを与えられた。その時は、何のためにやっているのか分からなかったが、コンピュータの技術は大学より企業の方が進んでいたから、とりあえず勉強にはなった。彼は、来る日も来る日もコンピュータグラフィックスを学び続けた。

掃除ロボットに触れる仙田 圭一さん

やがて、より分かりやすく、より使いやすいカーナビ画面をつくることが、彼の仕事になった。そして、その技術は、携帯電話やテレビなどデジタル家電のプラットフォームに欠かせないものへとなっていった。「提案したことは、どんどん実現していくし、広告でも取り上げてもらえるし、たのしくてしょうがなかったですね」。その後、国内テレビ商品企画などを経て、現在のビジネスイノベーション本部に来た。

AI技術やロボティクス技術を活用して、住空間分野におけるソリューション事業を創出するのが彼の仕事だ。「パナソニックの強みであるロボット家電などの『もの』と、最先端のAI技術を使ったクラウドサービスを掛け合わせて、誰もが自分らしくくらせる住空間を実現したいと考えています」。現在のAIは、データが取れないと始まらない。パナソニックは、家電をはじめ、照明や空調、天井、壁、床材など、住空間に関連する製品やソリューションを持っているから、人の「くらし」のさまざまなデータを取得することができる。「パナソニックがAIをやることには、非常に可能性があると思います」。

動く掃除ロボット

現在、さまざまなサービスがスマートフォンをベースに行われるようになってきている。便利ではあるけれど、使いこなせない人は、どんどん遅れてしまう。これでは、本当により良い「くらし」を実現できているとは言えない。「住空間にAIやロボットが入ってサポートすれば、いろいろなサービスを誰もがスムーズに利用できるようになる。住空間とそういったサービスがつながれば、『くらし』はガラッと変わるはずです。これはチャレンジですよ」。まずは、お掃除ロボットにAIを搭載。お部屋を隅々まで歩き回って、いろいろな生活を知ることができるロボットから、新しい可能性が始まろうとしている。

「私が必ずメンバーに言っていることは、新しい製品をつくる時には、必ず世の中や会社のルールを変えることを併せて考えてほしいということです。AIやロボットなんて、すごく規制が多いですから。従来のプロセスを変えるような取り組みをしないと何もできません。さまざまな規制に風穴をあける。簡単ではないですが、これがたのしいんですよ」。そう語る彼の目は、はるか先の未来を見ているようだった。

パナソニックの人一覧へ